せとさんスポーツ

新聞にありそうな話題となさそうな話題をゆる~く雑記。ドラマ「相棒」と「100均」の記事は熱く攻めますよん。

【相棒300回SP】で片山雛子が復活!10年前の「劇場版1」で見せた史上最高のしたたかさ!

【相棒】に片山雛子が帰ってくる!!

【相棒3】で初登場した時は28歳だった「ひなちゃん」は、13年越しの【相棒16】でもまだ40代に入ったばかり。これからの【相棒】を警察の外からかきまわしてくれるのは、この人しかいない!

20世紀から続く刑事ドラマ

2000年6月にスタートしたドラマ【相棒】が、2018年1月31日の放送で「300回」を迎えます。

1月24日と31日の【相棒16第13話、第14話】は「300回スペシャル」として、前後編のスペシャル版で放送されます。前編が299話、後編が300話目です。

300回SPには、津川雅彦さん演じる瀬戸内米蔵、木村佳乃さん演じる片山雛子、高橋惠子さん演じる尼僧の蓮妙が再登場します。

瀬戸内元法務大臣は4年ぶり。片山雛子元衆議院議員は2年ぶり。蓮妙は約13年ぶりです。

この記事では【相棒season3「双頭の悪魔」】で初登場した片山雛子の、【相棒「劇場版1」】で見せた冷徹さを振り返ります。

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 (画像引用・テレビ朝日、東映)

マラソンで話題を呼びつつ

「劇場版1」の正式タイトルは【相棒-劇場版-絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン】です。

この映画が公開された2008年当時は、東京マラソンが爆発的な盛り上がりを見せ始めた頃でした。

東京マラソンを模した東京ビッグシティマラソンを舞台とする、スケールの大きな映画。右京さんと亀山くんは、マラソンを最初から最後まで無事に完走させることができるのか?という点が、宣伝で強調されていました。

しかし、2時間ほどの本編で、マラソンのシーンは約30分。

最初の1時間が「事件がマラソンに結びつくまで」、その後30分でマラソン、マラソンが終わると事件の真相が30分で解明されていく流れです。

初登場で悪魔ぶりを発揮

片山雛子が登場するのは、主に前半とラストの30分の部分です。

「双頭の悪魔」で初登場した時は、28歳の与党衆議院議員。若手が中心の平成未来派のリーダーを任される、やり手の代議士でした。

首相補佐官の変死事件がきっかけで、瀬戸内さんや小野田官房長の仲介により右京さんと出会った彼女。

最初は「ひなちゃん」と呼ばれるほど、美人と可愛さを併せ持つ姿が描かれていました。

しかし、ストーリーが進むにつれて、自分の立場が怪しくなると、秘書を言外に自殺に追いこむ悪魔ぶりを見せ始めます。

その秘書の告別式の際に、片山雛子が瀬戸内さんに言ったセリフ。

「私ね、先生。誰かのために命を犠牲にする人って尊いと思ってた。美しいと思ってた。でも全然違う。ただそういう役割の人なんですよ。誰かの犠牲によって守られる人ほど、尊くて美しい」

震えあがりました。

最後には、内閣官房長官のアリバイを偽証する立場を反転させて、自分のアリバイを明確にし、官房長官を殺人犯として警察に売る「裏切り」を実行しました。利用されるのではなく、のし上がるために利用する…

爆弾発言で処刑リスト入り

「劇場版1」では最初、爆発事件の被害に遭います。当初は過激派テロ組織として【相棒】シリーズではおなじみの「赤いカナリア」の犯行かと思われました。

しかし右京さんたちが調べていくと、彼女はインターネットの闇サイトで「処刑リスト」に名前を挙げられていることが判明しました。

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(画像引用・テレビ朝日、東映)

処刑の理由は「相次ぐ爆弾発言で政治を茶番にした罪」で、処刑方法は「自らの爆弾発言による誤爆死」です。

「劇場版1」では、30代になったばかりの片山雛子。平成未来派のリーダーだけあって、政治に波紋を及ぼす爆弾発言も多かったのですね。

「双頭の悪魔」の最後では右京さんに対して「大バカだわ」と、挑発するセリフを残して去って行きました。相手を怒らせて自分のペースに引き寄せていくタイプの悪魔なのでしょうか。

片山雛子が東京ビッグシティマラソンの発起人であることが「劇場版1」の政治的ストーリーを大きく動かします。

犯人の狙いがマラソンであることを知った前総理大臣の御厨は「マラソンを中止しろ?バカも休み休み言え」と激怒します。片山雛子は、発起人を辞退して御厨に譲る形で、恩を売るという巧みさを見せました。

犯人の「動機」も壮大

そもそも「劇場版1」は、東京ビッグシティマラソンが狙われるという、とんでもなく大規模な事件です。それだけ犯人の動機も大きくなります。

「マラソン」は、映画を盛り上げる第2幕の盛り上げアクション。第1幕の「発端」と第3幕の「真相」には映画を見るすべての人への「問いかけ」がありました。

この映画の、真犯人が犯行に至った動機は、直前に起きた実際の事件に似ています。

とある外国の危険地帯で難民の救済活動をしていたNPOボランティアのメンバーが、ゲリラ組織に拉致され、殺されてしまう事件がありました。

この事件で当時の御厨総理は「テロリストの脅しに屈してはならない」と発言し、その後「自己責任」という言葉が一人歩きするようになりました。

退去勧告を無視して活動していた人間を「自業自得」とする論調が並びました。

しかし、事態は最悪の結末を迎えます。ゲリラの犯行グループにより、人質が殺されるシーンが、ネットで公開されてしまいました。

それまで自己責任論で盛り上がっていたマスコミが、潮が引くようにこの話題を取り上げなくなった…

亡くなった父の無念を晴らす

犯人の真の狙いは、御厨元総理を殺害することではなく、5年前にエルドビアで起きた人質殺害事件に関する政府の秘密文書を明らかにすることでした。

その秘密文書こそ、御厨首相と、当時の外務大臣である片山擁一による密約でした。

片山擁一は、片山雛子の父親で、「双頭の悪魔」の時点ですでに亡くなっています。

「双頭の悪魔」では官房長官を「裏切る」形で自分の潔白を証明した片山雛子。

「劇場版1」では、前総理と父に謀反して、密約を記者会見で発表しました。

当時の政府の判断は間違いであったと断言する一方で、当時のマスコミの反応も糾弾しました。

小野田官房長と瀬戸内さんは、この会見を見て「外務省の事務次官、大臣政務官、あと誰かの首が飛ぶことになる」とびっくりしていました。

片山擁一は外務大臣として全力を尽くしていたけれど、官僚たちの壮絶な抵抗に遭って改革を阻止され、辞任に追い込まれた。その時秘書を務めていた片山雛子による、父の仇。

亡き父の誤りを認める形での、父を潰した人間への復讐。

片山雛子は、どこまでも悪魔でした。

さあいよいよ再登場!

「劇場版1」では右京さんと直接的に対決することはなかった片山雛子ですが、その後は何度となく対立しています。

右京さんいわく「彼女の周囲で不祥事や事件が起きるたびに、それを逆手にとり、すべてを自分の糧に変え、大きくなっていく」。

片山雛子は、最後の出演となった【相棒14元日スペシャル「英雄」】で議員辞職しましたが、ひょっとすると、あれも計算ずくだったのかもしれません。

久々に右京さんの前に現れる片山雛子。

300回スペシャルにどう関わってくるのか。

なんだかドキドキしてきました!