せとさんスポーツ

新聞にありそうな話題となさそうな話題をゆる~く雑記。ドラマ「相棒」と「100均」の記事は熱く攻めますよん。

恋愛事情を語り合う意識高い系の小学生ほど【14歳からの哲学】を読んでほしい件

外出先のスーパーの休憩所に、小学校高学年と見られる女の子が5人ほど集まって、話し合いをしていました。

たぶん小学5~6年生でしょう。中学生なら平日の午後にこれだけ集まっている時は制服かジャージのはずですし、何よりも、彼女たちがそれぞれ

☆50円のビッグチョコ(長い包装)
☆カルビーのポテトチップスの小袋

など、「1人100円以内」の駄菓子をスーパーで買って、会話していたからです。

いや別に、話を聴こうとしていたわけではありません。先に休憩所にいたのは私ですし、女の子たちの声が大きいので、聴こえてしまうのです。

ビッグチョコを食べながら

彼女たちの会話は、ズバリ「恋愛」でした。

ある女の子はクラスの男子に片想いしていることについて話し、ある女の子は今後の不安について話していました。

A「男は性格、女は顔っていうけど、実際どうなんかね」

というあたりから火がつきはじめました。

B「○○くんに訊いたら、料理を作れない女はイヤなんだって」

おーい○○くん、小学生の時点でパートナーに要求するレベルが高すぎます!そりゃ女の子も引くって…ヾ(^_^;

C「とか言ってさー、男なんてさ、結局、エロくない男なんかいないんだよー」

おっと、だんだん男女関係の本質をついてきましたねー。

D「つーかさー、うちの彼、会ってる時の6割はうちの胸みてるし」

最近の小学生、すげーな!

しかし最後に飛び出したこの発言…

E「うちさー、最近デートしてる時がいちばん苦痛だわー。胃が痛い…」

 

小学生の会話ですよ。50円のビッグチョコを食べながら。

おまえらなんでそんなオトナな恋愛してんだ!ヾ(^_^;

自分が小学生だった頃

小学生の女の子が同年齢の男子の性欲の深さについて、昼下がりに語り合う、うん、うん、うん…

だけど男子は「料理ができない女は嫌だ」とか「彼女の胸ばっか見てる」とか、女子は「(彼のことが好きだが)デートに苦痛を感じている」とか、おまえらの恋愛についてのもやもやはどこまで発達しとるんじゃ!(笑)
そりゃね、男子校や女子校じゃなければ男女共学ですから、異性が異性を意識をするのは当然ですよ。

それにしてもですね、私なんか初めての交際が高校生ですし、手をつなぐだけで恥ずかくなっていました。

今でもビッグチョコやうまい棒や餅太郎をよく食べますが、小学生の頃なんかカルビーのプロ野球チップスを買って「また読売の選手かよー」とか言ってた頃ですよ。

恋愛とか考えもしませんでしたよ。

いやー、小学生すげーなー。

情報社会の小学生

さて、この話はここで「小学生すげーなー」と締めるのではなく、現代社会の一面を覗くことができます。

高度情報社会の現代は、子どもが大人と同じ情報や知識を仕入れることが可能な時代です。

パソコンやスマホなどを使いインターネットにアクセスすることで、一気に世界じゅうとつながることができます。

ネットだけではありません。テレビや雑誌、街で目にするものなど、五感で感じたものを、子どもたちは記憶します。

テレビのバラエティー番組で軽いノリで語られる男女関係や、時代と社会状況に符号する異性アイドルの登場。

そして、日常。

情報や知識に理解が追いつかないまま、以前は大人の話題だった男女の恋愛の微妙なニュアンスについて、ビッグチョコを食べながら会話しているのが、現代の子ども社会です。これは珍しいことではありません。

だからといって、子どもに持たせる携帯電話にネット閲覧の規制をかけるような「目隠し行為」に意味はありません。

情報は、一度洩れたら、どこまでも氾濫していくものです。

その年齢だからこその悩み

大切なのは、いまの子どもたちが、親や学校の教師などの親密な大人以外からどのような情報を仕入れて、大人の前で演じる自分とは違う、内面の自分が何を感じ何を考えているのか、子どもたちが抱える心配や不安を知ることです。

10代になってから進学が続く数年間は、他人にはわからないところで、独自の悩みを抱える人がたくさんいます。

「彼氏ができても、デートが苦痛」というのは、それが冗談だとしても、どこかに違和感があるからこそ、そういうセリフが出たということです。

「悩む」と「考える」の違い

私には【14歳からの哲学】という人生の教科書があります。著者の池田晶子さんは残念ながら若くして亡くなられました。その池田さんに以前、情報誌の取材でインタビューさせていただいた時。

14歳からの哲学 考えるための教科書

14歳からの哲学 考えるための教科書

 

私の「なぜ【14歳】なんですか?」という質問に、池田さんは

「14歳、中学生ぐらいの時期が、【わからないということがわかる】ということを、いちばん理解しやすいんです。大人になると常識に固まってしまって、【わからないことがわかる】というところまで考える人が少なくなってしまいます」

と話してくれました。

今、高度情報社会の浸透の低年齢化は、14歳よりも下に向かって進んでいます。
情報氾濫社会で、子どもが成長するためには、自分で「よい情報」と「いらない情報」を仕分ける力をつけること。
情報をもとに、自分で考えていく力。
あるいは、何も情報がないところから、自分の周囲のことや社会のことを考えていく力。
【自分には何がわからないのか】が【わかる】ところから、初めて【考える】ことがスタートします。

好きってどういうことなんだろう?
なぜ私は○○くんのことが気になるのだろう?

【どこがわからないのかがわかる】ことが、彼女たちの「思考」が始まる、スタートライン。

「デートのときがいちばん苦痛」…これは、どういうことなんだろう?

苦痛を感じているのは自分自身だし、まずは「悩む」のではなく「考える」こと。
「悩む」と「考える」の違いは、…。

考えるための教科書として

わからないとはどういうことか、がわかる【14歳からの哲学】は、考えるための教科書として、14歳未満の人にも読んでほしい一冊です。

小学生で、恋や愛というテーマで語り合える仲間がいるって、うらやましい。大切な仲間ですね。ガールズトークは必要です。もちろんボーイズトークも、男女問わないトークも。
私なんて「ビッグチョコうめーな」「ポテチもうめーな」「パピコも買おうぜ」なんて会話が延々と続きますから。いくつになっても。

そりゃ、恋だの愛だのの真実にたどりつくには、時間がかかりますよね(^_^;)