せとさんスポーツ

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【2019/3/16イースタンリーグ開幕戦ロッテvs西武】プロ野球に感動したいなら二軍を見ろ!

2019年度のプロ野球イースタンリーグ公式戦が16日、開幕した。ロッテ浦和球場でおこなわれたロッテvs西武戦は、ロッテが先発・関谷の好投などで4-1と快勝した。2時間半を切るスピーディーな試合展開の中に、出場した選手たちの思いが複雑に交錯していた。

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(西武先発・南川忠亮とロッテの四番・安田尚憲の対戦。捕手齊藤、球審山口。画像引用=イレブンスポーツ)

試合結果は?

☆2019年3月16日(土)ロッテ浦和球場

プロ野球イースタンリーグ公式戦・開幕戦

千葉ロッテマリーンズvs埼玉西武ライオンズ

西=100 000 000=1

ロ=200 000 20×=4

勝利投手=関谷

セーブ=永野

敗戦投手=南川

本塁打=菅野1号2ラン(7回裏、南川)

スタメンは?

西武スタメン

1(5)西川愛也

2(3)綱島龍生

3(D)戸川大輔

4(9)川越誠司

5(6)山田遙楓

6(7)斉藤彰吾

7(8)高木渉

8(2)齊藤誠人

9(4)水口大地

先発投手=南川忠亮

ロッテスタメン

1(6)三木亮

2(9)菅野剛士

3(8)三家和真

4(5)安田尚憲

5(4)香月一也

6(7)伊志嶺翔大

7(D)山口航輝

8(2)柿沼友哉

9(3)茶谷健太

先発投手=関谷亮太

一軍開幕の2週間前に

プロ野球は一軍のオープン戦が中盤に差しかかり、開幕が約2週間後に迫ってきた。

二軍はすでに春季教育リーグが終了し、15日にウエスタンリーグが、16日にはイースタンリーグの公式戦が始まった。

春季教育リーグは一軍のオープン戦に出られない選手の調整と、新人を含む若手選手の実戦経験を積む場としての意味合いが高い。

イースタンリーグは公式記録に残るリーグ戦である。7つの球団が、1球団約140試合のリーグ戦で優勝を争う。秋には、優勝チームがウエスタンリーグの覇者とファーム日本一をかけて、ファーム日本選手権に挑む。

チームとして勝利を追いかけながら、選手には結果が求められる。

イースタンリーグの優勝を争う公式戦でありながら、選手は二軍の優勝のためにだけ試合に臨むわけではない。プロ野球選手の本分は一軍で活躍することだ。二軍の選手は、ファームの公式戦でチームの勝利に貢献しながら、一軍から呼ばれる機会を待つ。

選手を一人でも多く一軍に送り出しつつ、勝利を重ねるチームが、真に強いファームチームである。

イースタンリーグの開幕戦。さまざまな境遇の選手が集まる。

初めてのプロ野球シーズンを過ごすルーキー。成長途上の選手。一軍と二軍のボーダーライン上にいる選手。オープン戦で結果が出ずに二軍行きとなった選手。本来なら一軍の戦力となっていなければならないが調整が続く選手。支配下登録をめざす育成選手。

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(ロッテ・大谷智久から二塁打を放つ西武・戸川大輔。捕手は柿沼。画像引用=イレブンスポーツ)

集まった選手の数だけドラマがある、群像劇。その幕がいよいよ開いた。

関谷亮太の逆襲

ロッテの開幕投手を任されたのは、関谷亮太。ルーキーイヤーの2016年は一軍で16試合に登板して5勝を挙げた。2年目は10試合、3年目の昨年は2試合と、一軍での登板が減ってしまった。

今季こそは一軍に定着したい。そのためには、この時期から全力で結果を出さなければならない。

ただ、関谷の過去3年のイースタン公式戦初登板は、いずれも苦い結果が残る。

プロ公式戦初登板で初先発となった2016年3月15日の対日本ハム戦では、5回を投げて7失点で敗戦投手となった。

2年目は開幕戦の対横浜戦で2番手投手として3イニングを投げて、ホームラン2発を含む3失点だった。3年目は対ヤクルト戦で中継ぎ登板して、相手に勝ち越し点を献上した。

今年こそ、スタートでつまづくわけにはいかない。

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(画像引用=イレブンスポーツ)

試合開始直後に1点を失ったが、2回から4回までは三者凡退に仕留めた。5回は四球で走者を出したが、併殺打で片づけた。

終わってみれば6回1失点。打たれたヒットは初回の2本のみである。勝利投手にもなった。チームの開幕戦勝利に貢献して、一軍入りへのアピールもできた。

南川忠亮の挽回

西武の先発投手は南川忠亮。こちらも4年目。1月に27歳になった。一軍では1年目に4試合、2年目に5試合、昨年は4試合と、少しずつチャンスを与えられている。

チームは菊池雄星がアメリカ大リーグ移籍で抜け、キャンプやオープン戦中に一軍の先発ローテーション入りが内定していた投手が相次いで戦線離脱している。

二軍で結果を出す投手がいれば、一軍で試してみたくなるだろう。ファームのスターターに選ばれた南川にかかる期待は大きい。

南川は、関谷と同じように立ち上がりに攻め込まれた。安田のタイムリーで同点にされ、続く香月の打球は、内野フライを二塁手が捕球できずに記録はセンター前ヒット。これが逆転打となってしまった。

初回の、評価が微妙な2失点。南川はその後のピッチングで挽回する。

2回から4回まで三者凡退。5回は味方のエラーがあったものの無失点。6回裏はツーアウトから連打されたが、代打の和田を空振り三振に仕留めた。

ラストイニングの7回裏に、ツーアウトからホームランを食らってしまったのは、悔しかっただろう。

7回4失点。数字上の評価はやはり微妙だが、6回2失点の好投で、7イニング目を投げるチャンスを与えられたと考えれば、一軍に向けて前進したことは間違いない。

対照的な四番打者 安田尚憲と川越誠司

ロッテの四番打者に指名されたのは、安田尚憲。履正社高校からドラフト1位で入団し、ルーキーイヤーの昨年は日本ハムの清宮とともに大きな注目を浴びた。

イースタンでは106試合、一軍公式戦では17試合に出場して、1シーズンを戦い抜く厳しさを実感した。

三塁手のポジションには新加入したレアードやチームの顔ともいえる鈴木大地など、強大なライバルがいる。ならば、首脳陣の期待を上回るパフォーマンスを発揮する必要がある。

安田は1回の第1打席、ワンアウト1.3塁の場面で、南川からセンター前にタイムリーヒットを放ち、いきなり結果を出した。

一方、西武の四番打者は川越誠司。こちらは4年目の選手だが、昨年までは投手だった。大卒3年間で一軍での登板はなく、バッティングに活路を求めた。

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(打席に入る川越誠司。画像引用=イレブンスポーツ)

開幕戦での四番起用は、打者としてすでに信頼を得ている証だ。

1回表、ツーアウト3塁の場面で打席に立った川越は、センター前タイムリーヒットでチームに先制点を呼び込んだ。

しかし、すぐに関谷の牽制球に引っかかり憤死した。

失敗を糧に、課題を設定して、練習を重ねて、試合で結果を出す。今季はその繰り返しになるだろう。秋にシーズンが終了した時点で、川越の成長過程を振り返るのが、今から楽しみだ。

松井稼頭央vs今岡真訪 大石達也vs伊志嶺翔大

7回裏に菅野剛士のホームランが出て4-1となり、西武には苦しい展開となったが、松井稼頭央二軍監督は貪欲に勝利を求める。

8回裏、この回からマウンドに上がった左腕の小石博孝が安田、香月の左打者2人と対戦したところで、投手を右の大石達也に交代させた。3点差の8回裏というシチュエーションは、一軍でも細かい継投策になる可能性がある。小石や大石が一軍で戦力になるために、一軍と同じ起用法で試すのは当然だ。

マウンドの大石は大卒ドラフト1位として入団して9年目。

大石が最初に対戦する打者は伊志嶺翔大。こちらも大卒ドラフト1位で入団して9年目。

2010年の秋に大きな期待を集めてそれぞれのチームの一員となった。ファンは将来の中心選手として活躍することを心待ちにしていた。

パ・リーグの公式戦で、二人が何度も対戦する時を楽しみにしていたファンも多いだろう。

大石も伊志嶺も、一軍と二軍を行ったり来たりするプロ野球生活が続いている。入団時の期待に応えられているとは言えない。

9年目のシーズンのイースタンリーグ開幕戦でひっそりと対戦しているのが現状だ。

今年、二人は31歳になる。一刻も早く一軍に這い上がり、二軍に帰ってきてはならない。

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(西武大石達也vsロッテ伊志嶺翔大。宿命の対決? 画像引用=イレブンスポーツ)

ワンアウト1塁。投手交代で試合の流れを変化させようと試みた西武に対して、ロッテの今岡真訪監督は、ヒットエンドランのサインを出して応酬した。

今岡監督と松井監督はともにPL学園高校出身。今岡監督が1学年上。指導者としても先輩である。開幕戦で後輩の新人監督に負けるわけにはいかないのだ。

伊志嶺は凡退し、大石は松井監督の期待に応えた。しかし試合は今岡マリーンズが3点リード。

永野将司 パニック症を乗り越えろ

人間模様が複雑に交錯するノンフィクションのドラマは、いよいよ大詰めの9回を迎えた。

ロッテの四番手投手としてマウンドに上がったのは、永野将司。社会人出身ルーキーだった昨年は、ファームで実績を積み上げて、一軍で4試合の登板機会を与えられた。

4日前の3月12日、永野は自身のツイッターで、パニック症(広場恐怖症)であることを公表した。

公表した理由として「年々症状が悪化して今年はキャンプにも参加できずいろいろな方々や応援してくれるファンに心配をかけ、ご迷惑をおかけして、いずれバレると思い」と述べ、葛藤する胸中を打ち明けた。

永野は「バレる」という言葉を使用している。バレたくない気持ちが強すぎて、自分でコントロールできなくなっていたのかもしれない。負の感情は負の連鎖につながることがある。強烈な葛藤を隠して生きていくと神経が消耗する。それでも怖くて告白できない。

永野は、勇気を振り絞った。

「最近ニュースでよくパニック症にかかわる記事をを見てほとんどの芸能人の皆さんが公表にしているので、僕も受け止めてモヤモヤを取ろうとおもいました」(原文まま)

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(画像引用=Twitter)

永野のツイートには、16日の登板時には7000を超える「いいね」が集まっていた。

ハンデと正面から向き合うと決めた永野を、自分と重ね合わせて見つめる人もいるだろう。

永野の新しいスタートとなった9回表。

松井ライオンズはあきらめない。相手が誰であろうと関係ない。結果を出さなければ一軍が遠ざかる。

先頭の綱島が内野安打でしぶとく出塁すると、戸川がレフト前ヒットで続く。

いきなりノーアウト1.2塁のピンチを迎えた永野だが、川越をレフトフライ、山田を空振り三振に仕留めて、あと1アウトで勝利というところまでこぎつける。

バッターは斉藤彰吾。追い込まれてもファールで粘り続けた。四球を勝ち取った。

2アウト満塁。

バッターは高木渉。永野のコントロールが乱れ始めている。

フルカウントになる。

満塁ホームランが出れば逆転。

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(ロッテ永野将司vs西武高木渉。画像引用=イレブンスポーツ)

高木の打球は外野まで伸びたが、レフトの大木がしっかり捕球して、ゲームセット。

4対1でロッテが開幕戦を勝利で飾った。

 

一軍の開幕戦は3月29日。

まだ間に合う。イースタンリーグで結果を出して、逆転開幕一軍を勝ち取る選手が出てくるだろうか。

開幕には間に合わなくても、シーズンが終わるまでに一人でも多く一軍に上がって活躍してほしい。

華やかな一軍の舞台をめざす、日陰で戦う二軍の選手たち。それぞれの背景や思惑を読み取りつつ、白いボールをめぐるバトルを追いかけてみると、プロ野球観戦の楽しみは無限に広がる。

各イニング詳細スコア

1回表西武

西川 ライト線に転がる二塁打

綱島 空振り三振

戸川セカンドゴロ

川越 センター前タイムリーヒット、1点(先制)

打者山田の時、川越が牽制死

 

1回裏ロッテ

三木 レフトフェンス直撃の二塁打

菅野 レフトフライ、2塁ランナーは3塁へ

三家 四球、ワンアウト1.2塁

安田 センター前タイムリーヒット、1点(同点)

香月 2塁ベース後方に上がったフライをセカンド水口が捕球できずセンター前タイムリーヒットに、1点(逆転)

伊志嶺 ライトファールフライ

 

2回表西武

山田 サードゴロ

斉藤 サードゴロ

高木 サードゴロ

 

2回裏ロッテ

柿沼 センターフライ

茶谷 見逃し三振

三木 空振り三振

 

3回表西武

齊藤 セカンドゴロ

水口 ショートゴロ

西川 セカンドゴロ

 

3回裏ロッテ

菅野 センターフライ

三家 ライトフライ

安田 センターフライ

 

4回表西武

綱島 空振り三振

戸川 セカンドゴロ

川越 セカンドゴロ

 

4回裏ロッテ

香月 セカンドフライ

伊志嶺 ショートゴロ

山口 ショートゴロ

 

5回表西武

山田 ショートゴロ

斉藤 四球

高木ピッチャーゴロダブルプレー(6-4-3)

 

5回裏ロッテ

柿沼 レフトフライ

茶谷 ショートゴロ

三木 ショートゴロを山田が弾いてエラー、ツーアウト1塁

菅野 センターフライ

 

6回表西武

齊藤 空振り三振

水口 ピッチャーゴロ

西川 四球

綱島 空振り三振

 

6回裏ロッテ

三家 セカンドゴロ

安田 キャッチャーファールフライ

香月 レフト前ヒット

伊志嶺 センター前ヒット、ツーアウト1.2塁

M代打→和田康士朗

和田 空振り三振

 

7回表西武

M投手→大谷智久

戸川 ライトオーバーの二塁打

川越 空振り三振

山田 サードゴロ、ツーアウト2塁

斉藤 空振り三振

 

7回裏ロッテ

柿沼 見逃し三振

茶谷 レフトへの二塁打

三木 キャッチャーファールフライ

菅野 ライトへのツーランホームラン、2点

三家 見逃し三振

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(開幕戦で1号ホームランを打った菅野剛士。画像引用=イレブンスポーツ)

8回表西武

M投手→成田翔

M一塁手→李杜軒

高木 見逃し三振

L代打→中田祥多

中田 セカンドフライ

水口 ライト前ヒット

西川 ファーストゴロ

 

8回裏ロッテ

L投手→小石博孝

安田 四球

香月 レフトフライ、ワンアウト1塁

L投手→大石達也

伊志嶺 ライトファールフライ

和田 空振り三振

 

9回表西武

M投手→永野将司

M左翼手→大木貴将

綱島 ショート内野安打

L代走→牧野翔矢

戸川 レフト前ヒット

川越 レフトフライ

山田 空振り三振

斉藤 四球、ツーアウト満塁

高木 レフトフライ

 

試合終了

ロッテ4-1西武