せとさんスポーツ

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【3/30楽天-西武】雪で気温3℃のプロ野球!極寒の泉で古川侑利と松本京志郎の意地炸裂【二軍イースタン】

3月30日(土)に仙台市のウェルファムフーズ森林どりスタジアム泉で開催された楽天vs西武のイースタンリーグ公式戦は、9-0で楽天が勝利した。

気温3度、大雪の中での試合。「東北」楽天はやはり寒さに強かった??

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(1回裏、二死満塁で松本京志郎が西武先発・伊藤翔からライトへタイムリーヒット。画像引用=イレブンスポーツ)

試合結果は?

☆2019年3月30日(土)ウェルファムフーズ森林どりスタジアム泉(宮城県仙台市泉区)

プロ野球イースタンリーグ公式戦

東北楽天ゴールデンイーグルスvs埼玉西武ライオンズ

西=000 00=0

楽=900 00=9

(5回裏終了、降雪のためコールドゲーム)

勝利投手=古川

敗戦投手=伊藤

スタメンは?

埼玉西武スタメン

1(6)山田遙楓

2(9)戸川大輔

3(D)エルネスト・メヒア

4(8)川越誠司

5(7)斉藤彰吾

6(5)金子一輝

7(3)呉念庭

8(4)永江恭平

9(2)齊藤誠人

先発投手=伊藤翔

東北楽天

1(4)山﨑剛

2(6)渡邊佳明

3(3)内田靖人

4(7)岩見雅紀

5(9)山田大樹

6(8)ルシアノ・フェルナンド

7(D)堀内謙伍

8(2)太田光

9(5)松本京志郎

先発投手=古川侑利

「快適な環境でやりたいなら、さっさと一軍に上がれ」

パ・リーグ6球団のうち、北から日本ハム、西武、オリックス、ソフトバンクの4チームの本拠地は、ドーム球場である。

春先でも夏でも、快適な温度に保たれた環境で選手はプレーし、観客も雨の心配をせずに野球を楽しむことができる。

一方で、屋根のない球場での試合こそが野球の醍醐味でもある。ロッテの本拠地である幕張のZOZOマリンスタジアムでは、強風が守備につく選手を惑わせる。

29日の開幕戦で、西武は福岡県のヤフオクドームでソフトバンクと、楽天はZOZOマリンでロッテと、それぞれナイターで対戦した。

両チームの二軍はウェルファムフーズ森林どりスタジアム泉で、13時試合開始のデーゲームを戦った。

風が吹き気温は低かったが快晴となり、一軍開幕戦の裏でファームの選手たちが実力を競い合った。

明けて30日。

試合開始の13時ごろ、雪が強くなった。仙台市泉区の気温は3℃。雪は徐々に選手や観客の服を濡らす。体感温度は遥かに低い。

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(どんなに厚着をしても雪と寒さの中でじっと観戦しているのはキツい。画像引用=イレブンスポーツ)

厳寒と大雪の中でおこなわれる、プロ野球の公式戦。ドーム球場での観戦に慣れているファンには想像もつかないような環境で、プレーボールとなった。

このような環境に慣れていないのは、選手も同じだ。プロ野球の試合で「雪の中」というのは、あまり聞いたことがない。

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(メヒアも寒そう。画像引用=イレブンスポーツ)

この球場のすぐそばに合宿所があるイーグルスの選手たちは東北の寒さに、ある程度は対応できるかもしれない。

ライオンズの選手たちにとっては、大雪の中での試合など「あり得ない」世界の話だ。

一軍に上がったら快適な環境で試合ができるのだから、悪条件のもとでプレーすることに意味を感じられない選手もいるだろう。

ならば「快適な環境でやりたかったら、さっさと一軍に上がれ!」である。

暖かいドームだろうが雪の中だろうが関係ない。目の前の試合に全力で臨んで、結果を出した者が這い上がる。二軍は、どこまでも弱肉強食のジャングルなのだ。

両チームの意気込みの差は、早くも1回の攻防で決着がついた。

松本京志郎 19歳伸び盛りの育成選手

1回表。イーグルスの先発投手・古川侑利が、西武の上位打線を簡単に抑える。

1回裏。ライオンズの先発投手・伊藤翔は、先頭打者の山﨑剛にレフト前ヒットを打たれる。

前日の試合では初回に盗塁を敢行するも、キャッチャー齊藤誠人の強肩に負けてアウトとなった山﨑。

今日こそは、と再び盗塁を狙うが、またしても齊藤誠人の好送球でアウトにされてしまった。

渡邊佳明が三振してツーアウト走者なし。

ここから、試合が動く。

内田がセンターへの二塁打。伊藤の暴投の間にランナーが3塁へ。4番の岩見は四球で1.3塁。

続く山田大樹の打球が三塁手への内野安打となり3塁ランナーがホームイン。エラーをしている間に1塁ランナーは3塁へ、打者は2塁へ。

6番フェルナンドのショートゴロがエラーとなり、ランナーが2人ホームイン。

結局この回は一気に9点が入るのだが、楽天の猛攻というよりは、西武の自滅だった。

ツーアウトから10人連続出塁とつながった楽天打線の中で、最初に会心の当たりでタイムリーヒットを記録したのは、9番の松本京志郎だ。

ツーアウト満塁の場面で、ライト前に2点タイムリーヒットを打った。

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(松本京志郎は育成選手として支配下登録をめざす。画像引用=イレブンスポーツ)

松本は福島県出身の19歳。高卒2年目の育成選手だ。

ルーキーイヤーの昨年は、イースタンリーグで63試合に出場し、打率1割6分4厘と、プロの厳しさを味わった。

出場機会を求めてショート、サード、セカンド、そして外野を守った。

長いシーズンを経験して身につけた教訓を、今季に生かしたい。

高校時代は野球一筋ではなく、授業をしっかり受け、道路のゴミ拾いもした。

周囲からの支援への感謝と、恩返し。一軍で活躍している姿を、お世話になった人に見せたい。

昨秋の「みやざきフェニックスリーグ」では、公式戦で打てなかったホームランが出た。嬉しい一発も束の間、たくさんの課題を見つけてリーグを終えた。

そのひとつが、勝負どころの1球を確実に仕留めること。

伊藤から放った会心の一撃は、まさに勝負どころの1球を仕留めた2点タイムリーだった。

第2打席はノーアウト1塁でサードゴロ。第3打席はノーアウト1.2塁でファーストゴロ併殺打。

まだまだ打率は上がってこない。

松本にとっては、雨だろうが雪だろうが関係ない。試合に出場したら、全力でプレーして、経験を積み上げるだけだ。

貪欲な姿勢は、これからも応援したくなる。

古川侑利 則本&岸離脱の一軍先発枠に大アピール

29日の一軍開幕戦で、楽天の開幕投手を務めた岸孝之が、試合途中に左太ももに違和感が出て、マウンドを降りた。どうやら岸は戦線離脱する模様。

則本に続いて岸の離脱は、イーグルスには痛すぎる。しかし、使える選手で戦うしかない。

開幕2戦目の先発は美馬が務めた。3戦目の予告先発は藤平だ。4月2日の本拠地開幕戦では辛島が先発する予定。

福井、安樂、近藤、弓削…則本と岸が抜けた穴を埋めるのは誰か。

誰かがいなくなったら、そこに自分が加わるチャンスだ。

大雪の中で先発した古川侑利にとっては、天気を言い訳にできない。ここで結果を出せば、次の登板は一軍の先発マウンドかもしれないのだ。

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(雪が舞う中、白い息を吐きながら5回を投げきった古川侑利。画像引用=イレブンスポーツ)

高卒5年目の昨年、一軍で初勝利を挙げた。イースタンリーグでは毎年、二軍の打者を寄せつけない投球を見せていただけに「え? まだ勝ってなかったの?」という印象を受けた。

セ・パ交流戦で、子供の頃にファンだったジャイアンツから初白星を挙げたのは、何かの縁だろうか。

佐賀県出身の古川は、中学生時代には、踏切の中で座り込んでいた女性を助け出して表彰を受けたことがある。

一軍で初勝利を挙げる前に、地元の有志が「古川侑利杯・少年野球大会」を創設した。

大会に参加したたくさんの子供たちが、古川の活躍を楽しみにしている。

古川が子供の頃に松井秀喜を見てプロ野球選手になりたいと思ったように、今度は「古川投手のようになりたい」と目標にされる立場になる。

そのためには、一軍で勝利を重ね続けることが必須条件だ。

昨年はイースタンリーグで7試合、44イニングに登板し、防御率は0.61という驚異的な数字だった。

一軍では4勝9敗だったが、数字以上の頑張りを見せた。

9月25日の西武戦では、パ・リーグ優勝を果たした打線を相手に7回途中まで無失点に抑えて勝利投手の権利を得た。試合は後続の投手が満塁ホームランを浴びて負けてしまった。

10月13日のロッテ戦では、先発して4回まで無失点。2番手で投げる則本の二桁勝利をアシストした。

人の良さそうな穏やかな笑顔の古川は、もっと脚光を浴びてもいいはずだ。

30日、雪の中での先発。

味方に9点の援護をもらった古川は、5回まで投げて無失点。唯一の被安打は内野安打だった。

ほぼ完ぺきなピッチングで、勝利投手になった。

本当にもう、イースタンリーグは笑顔で卒業、でよいのではないだろうか。

得点経過は?

《1回裏楽天》

ツーアウト1.3塁で山田のタイムリー内野安打1点

エラーで2.3塁となりフェルナンドのショートゴロエラーの間に2点

ツーアウト満塁で松本がライトへタイムリーヒット2点

ツーアウト1.3塁で山﨑がセンター前タイムリーヒット1点

ツーアウト1.3塁で渡邊がショートタイムリー内野安打で1点

内田のレフトへのタイムリー二塁打で2点