せとさんスポーツ

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【4/2ヤクルト-ロッテ】三家和真の「勇気ある行動」が勝利を引き寄せた?二軍脱出アピールだ【イースタンリーグ】

4月2日(火)にヤクルト戸田球場で開催されたヤクルトvsロッテのプロ野球イースタンリーグ公式戦は、8-0でロッテが勝利した。

9回表の5得点の口火を切るタイムリー二塁打を放った三家和真の「勇気ある行動」に、二軍からの脱出を誓う熱い魂を見た??

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(9回表ノーアウト満塁、三家和真がジュリアスからタイムリー二塁打を放つ。画像引用=イレブンスポーツ)

試合結果は?

2019年4月2日(火)埼玉県・ヤクルト戸田球場

プロ野球イースタンリーグ公式戦

東京ヤクルトスワローズvs千葉ロッテマリーンズ

ロ=000 030 005=8

ヤ=000 000 000=0

勝利投手=田中靖

敗戦投手=清水

スタメンは?

ロッテ

1(4)高濱卓也

2(6)松田進

3(9)菅野剛士

4(5)安田尚憲

5(8)三家和真

6(7)細谷圭

7(3)茶谷健太

8(2)江村直也

9(D)和田康士朗

先発投手=中村稔弥

ヤクルト

1(8)上田剛史

2(5)宮本丈

3(D)川端慎吾

4(7)中山翔太

5(3)西田明央

6(9)渡邉大樹

7(6)奥村展征

8(2)井野卓

9(4)太田賢吾

先発投手=清水昇

9回表。3点差。ノーアウト満塁。3ボール。

9回表、ヤクルトのバッテリーが、育成選手のジュリアスと内山太嗣に代わった。育成選手だから経験を積む機会だなんて、甘いことは言っていられない。

3点差を追いかける終盤。勝利への執念を燃やすならば、1点も取られたくない場面である。

ジュリアスは、先頭打者の松田を四球で歩かせた。

この後は、浦和マリーンズが誇るクリーンアップ、絶好調の菅野、安田、三家が登場する。

ジュリアスの球が暴れて、菅野と安田も四球で出塁した。

ノーアウト満塁である。

ジュリアス、絶体絶命のピンチ。

迎えるバッターは三家和真。

この時、三家の胸中にはどんな気持ちが去来していたのだろうか。

ジュリアスの投球は変わらず荒れていて、カウントは3ボール1ストライクとなった。

「押し出し」という言葉がのしかかってくる。

次の球を、三家は全力でかっ飛ばした。

やや前進守備をしていたセンターの渡邊があわてて追ったが、ボールはその頭を越えた。

走者2人が生還し、トータル5点目。これでロッテの勝利が確実となった。

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(三家は2安打3打点の活躍を見せた。画像引用=イレブンスポーツ)

ジュリアスに立ち直りの気配が見えない中で、三家が四球狙いではなく、打ちに行く勇気。

これが一軍の場合だったら。

3-0でリードする9回表のノーアウト満塁。相手投手はストライクが入らない。四球待ちで押し出しの1点を狙う作戦や心理もうなずける。

しかし、三家が今、勝負している場所は、二軍のイースタンリーグだ。

二軍の試合では、投手・打者に関わらず、四球は大敵である。

投手が四球を出すのは当然、良くない。

一方で、打者にとっては出塁できるから良いではないか、と思われそうだが、二軍選手が一軍に上がるためには、打って結果を出さなければならない。

「よく四球を選んだね。はい、じゃあ一軍ね」なんて話は無い。打者にとって四球は、アピールできなくて悔しい結果なのだ。

戦力外通告の地獄を味わった選手

高校を卒業して、広島東洋カープの育成選手になって、2年で戦力外通告をされた。ロッテの入団テストに合格するまでの3年間は、独立リーグで腕をみがいた。

ドン底から這い上がる強い気持ちを持つ選手だ。一度受けたことのある「戦力外」の影におびえてしまう日があるかもしれない。

前を向くしかない。三家が独立リーグで目指していたのは「NPBに復帰すること」ではなく「一軍で活躍すること」だったはずだ。

2017年には一軍出場のチャンスを与えられたが、安打は出なかった。イースタンリーグでは107試合に出場した。

2018年シーズンは一軍に呼ばれなかった。イースタンリーグでは111試合に出場した。

同じようなシーズンを繰り返すわけにはいかない。結果を出すしかない。

石川ミリオンスターズ時代に2015年のBCリーグ最多四球を記録した選球眼ではなく、打ってチャンスをつかむしかない。

三家の強い心が生んだ2点打だった。

菅野、安田の後に控える恐怖の5番打者

第1打席はノーアウト1塁で内野ゴロ。2打席目はツーアウト満塁で見逃し三振。好機を生かせなかった。

3打席目は5回表。ツーアウトから菅野と安田が連続ヒット。三家は投球数が100に近づいている清水昇の甘い球をとらえて、センター前に運んだ。菅野がホームインして、先制タイムリーとなった。

昨年、一軍の開幕スタメンに名を連ねた菅野。

同じく昨年、高卒ドラフト1位ルーキーとして脚光を浴びた安田。

知名度や注目度では、三家はこの2人に及ばない。だからこそ、試合で活躍してアピールする必要がある。

先制点を叩き出して、ノーアウト満塁で四球ではなく果敢に打って良い結果につなげて、結果を出し続けて、一軍に呼ばれるのを待つしかない。

神宮球場に向かう選手を見て何を思う?

ヤクルトは、すでに一軍出場登録されている上田と宮本がスタメンで出場した。9番に入っていた太田賢吾は、この日、一軍昇格した。

3人は8回裏の攻撃が終わると途中交代して、一軍の試合がナイターでおこなわれる神宮球場へ向かった。

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(上田剛史は8回で途中交代してナイターの神宮球場に向かい、一軍戦の8回裏に代打で出場して貴重な犠牲フライを打った。画像引用=イレブンスポーツ)

一軍は3月29日に開幕したばかりだが、ヤクルトは早くも控え野手を二軍戦で肩慣らしさせる戦術をとってきた。

この日、戸田球場に集まった両チームの選手たちは、神宮に向かう選手をどんな思いで見送ったのだろうか。

次は自分が、という気持ちを抱いただろうか。

直後の9回表に出た三家の「勇気」を見ていたら「次はこの選手だ」と思わせられた。感動した。

自分が結果を出してチームの勝利に貢献したら、次はチーム内のライバルとの戦いだ。

同じ外野手では、菅野もイースタンリーグ開幕から好調を維持している。

この日は、細谷圭が6番レフトで戦列復帰した。

一軍のオープン戦で俊足をアピールした伊志嶺翔大はピンチヒッターとしての出場だった。

強敵ぞろい。競争に勝って、さらに強い一軍レギュラー陣に割って入らなければならない。

もう二軍で100試合以上の出場はいらない。

「恐怖の5番打者」の次の戦いから目が離せなくなってきた。

先制タイムリーは左、9回のタイムリーは右打席で打った点にも、価値がある。

継投&得点経過

《投手リレー》

ロッテ

中村稔弥3回→田中靖洋2回→渡邉啓太1回→大谷智久1回→成田翔1回→島孝明1回

ヤクルト

清水昇5回→坂本光士郎1.2回→沼田拓巳1.1回→ジュリアス0.0回→岩橋慶侍1回

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(1イニングを危なげなく抑えた大谷智久。画像引用=イレブンスポーツ)

《得点経過》

5回表ロッテ

ツーアウトから菅野、安田の連打で1.2塁として、三家がセンター前タイムリーヒット1点、続く細谷がセンターへタイムリー二塁打2点

9回表ロッテ

3連続四球から三家のセンターオーバーとなる二塁打で2点、さらにノーアウト満塁となって茶谷の内野ゴロを守備陣が処理ミスする間に1点、江村の内野ゴロの間に1点、代打・宗接の犠牲フライで1点