この記事では、自分の肛門の痛みに耐えられなくなってきて、痔に関するサイトを見ていたら、今までの認識が180度吹っ飛ばされる衝撃を感じたので、記録しておきます。
歩くと次第に激痛が
もう、何年も引きこもりっぽい生活を送っています。だって、外に出ると、怖いじゃないですか。
歩くのが。
外に出て歩き始めると、お尻、肛門が痛くなるのです。
最初はむずがゆい違和感が現れて、しだいに激痛に変わってきて、公衆トイレを見つけると天国に思えてきます。
トイレットペーパーでお尻を拭くと、汚れが無くなりません。たまに血がついている時があります。
ウォシュレットなどの温水式洗浄便座があるトイレはオアシスです。
と、思っていたんです。
100均ウォシュレットは逆効果?
当初は、この記事は「あなたのお尻の痛みを癒す方法3選」みたいな、ありふれたアプローチから入ろうとしていました。
何しろ、私には、当サイトのアクセス数No. 1を誇る人気記事「100均ウォシュレットを使ってみた」があるのですから。
《参考記事》
【100均で携帯用ウォシュレット?】100均便利グッズ「携帯式おしり洗浄具」を試してみた!
某100円ショップで発売されている大人気商品を買ってきて、実際に使ってみた結果を報告したものです。
「めちゃめちゃ使えます」なんて感想を添えてあります。
「100均ウォシュレット」を使うと、確かに温水便座と似た効果を感じます。痛みがやらわいで、その後に紙で拭くと、汚れの量が減っています。
しかし「そもそも、その痛みにはウォシュレットを使わないほうが良い」と宣告されたら!
崖の先端で足を滑らせた感覚とは、このことです。
痛みに対する不安
自分の肛門の痛みについて、私はまず全国のいろんな肛門科がある病院や、製薬会社が公開している「痔」の種類と治療法が記述されているサイトを当たることにしました。
詳細は専門のサイトを読んでいただくとして、ざっくりいうと「痔には3種類がある」そうです。
わかりやすい言葉を使うと「いぼ痔」「切れ痔」「痔ろう」です。
いぼ痔は、肛門にイボ状の腫れができる状態。
切れ痔は、肛門の出口付近の皮膚が切れた状態。「さけ痔」。
痔ろうは、直腸と肛門周囲の皮膚をつなぐトンネルができる状態。
それぞれ治療方法があるようです。
自分はどれかなー。切れ痔がいちばん近いのかなー。
とりあえず、ドラッグストアで「痔の痛み・かゆみ」に効果があるという塗り薬を買ってきました。
普段、肛門に痛みを感じない時は、ころっと忘れているんですよ。
問題は、排便をしてからの外出です。
少し歩き始めると違和感が出てくる「ことが多い」ので、家を出る前に不安になります。
だから、痛みの予防や解消法として「100均ウォシュレット」や「100均のおしりふき」「ドラッグストアなどで販売されている塗り薬や坐薬」、そして「近隣のお店や施設のどこに温水便座があるか、地図を作る」などを実践してみました。
まあ、これでなんとかなるのではないかと。
ところが、私は、肛門の痛みを甘く見すぎていました。
応急処置はリラックス、だが…
痔の応急処置として、突然の痛みの時には、安静にすることが挙げられています。全身の力を抜いて、リラックスする、など。
同時に、予防のためのアドバイスが記載されているサイトがたくさんあります。
ざっと挙げてみます。
「おしりはていねいに拭く」
ゴシゴシではなく優しく押し当てるようにと。温水便座を使うのも良いと。ただし強い水圧には気をつけよう。
「生活改善」
お風呂はなるべくシャワーだけではなく、湯船にゆっくりとつかろう。
トイレは3分〜5分程度。
便利や下痢にならない(←ん?
朝はリズムが大切。
お酒や辛いものに気をつける。
同じ姿勢を続けない。
など、一般に「ストレス」と呼ばれるものを作らない生活をしようと推奨されています。
なるほどー。
え?ちょっと待って?
トイレの入り方とか、普段の生活習慣とかは、よーくわかったのだけれど。
私が、外出すると肛門の激痛に見舞われるのは、いったいなぜなの?
肛門科で診てもらわないとわからないの?
どこのサイト見ても診療費が表示されてないし、貧乏人の私には病院は怖くて行けないよー。
痔ではなく皮膚炎?
「痔 外出」「痔 歩く」「痔 ウォーキング」などで検索しても、私と似た症例に当てはまりそうなものに行き着かなくて困っていました。
「痔 歩く」→「健康によい」とか。逆やん。
で、いろんな単語を使って検索しまくった結果「肛門 歩く 痛み」でようやくヒット。
「痔」にこだわりすぎていたのです。
某新聞社のサイトで、63歳の会社員の男性が、「歩くと肛門に痛み 出血も」という悩みを専門家に相談していました。
きたーー!これですよ、私が教えて欲しかったのも。
会社員「会社の通勤で30分ほど歩くと、肛門のあたりに痛みがある。排便時にわずかに出血も。診療所で軽い痔と言われ、座薬を使ったが治らず。排便時の痛みはない。」
さあ、どうしたらいい?
医師「排便時に痛みがないのに、長時間歩いていると痛みがあるのであれば、痔以外の病気が考えられます。
肛門の周囲の皮膚がただれて皮膚炎になっていると、長時間歩いた後に汗をかいたり、肛門周囲の皮膚がこすれたりして、ヒリヒリあるいはジクジクした痛みを感じます」
それだ!先生それですよ!
医師「この場合、痔の治療薬の座薬は無効で、皮膚科でよく使われる塗り薬を使ったり、肛門周囲の皮膚を保護し、安静に保ったりする必要があります。(以下略)」
なるほど!なるほどー!
洗わない、拭かない、使わない?
上記のアドバイスに希望を見つけた私は、さらに「肛門 皮膚」関係で再び検索をかけてみました。
ある診療所のサイトを見つけました。
読んでいて、自分に当てはまりそうだなあ、と思った項目がありました。
「症状の原因は便にあるのではないかと考えています」
毎日、便が出ても、すっきり出ずに中に便が残っている。ゆえに、便の刺激で肛門がモゾモゾすると。
便が残ると紙できれいに拭けないので、何度も拭いてしまう。温水便座で洗いたくなる。洗うと、一見、きれいに見えるけれど、中には便がたまっていると。
洗いすぎると、皮膚がボロボロに。
便の刺激だけでなく、皮膚そのものもかゆくなると。
なるほどー!
病院での治療方法については専門的なのですっ飛ばして、普段のお手入れの仕方を、ざっと確認しておきましょう。
「洗わない」
「3回以上拭かない」
「おしりふきやウエットティッシュを使わない」
「消毒しない」
とくに、温水便座は完全に停止だそうです。
お風呂のシャワーも直接当てないで、流すだけと。
肛門の痛みが消えた!
とりあえずですね。
「洗わない」
「3回以上拭かない」
「おしりふきやウエットティッシュを使わない」
「消毒しない」
「とくに、温水便座は完全に停止」
を、やってみた結果、その後1週間、お尻の痛みが消えています!
外出して歩くのが、怖くありません!
すげー!!!
ただし、現在の痛みの解消は、一時しのぎのものなのかもしれません。
今後も痛むようなら、早いうちに専門の病院に行ってきます。
あの人は、今?
それでも、今回は調べたことで、自分には同士がいるという勇気をもらいました。
そう、勇気を振り絞って新聞社に質問した、63歳の会社員さんです。
ただしこの記事は2010年のものなので、70歳を迎えたところでしょうか。
おじさんにお願いがあります。
あの後、もし病院に行ったのなら、その結果と予後を教えてください!とくに診療費について教えてください!
私に勇気を分けてください!
某新聞社への再投稿を、心よりお待ちしております。
その投稿を、某新聞社が採用してくれることを、心よりお願いいたします。
そして。
この記事を読んでくれた、あなたの「歩くと肛門が痛くなる」も、消え去ってしまえー!
*1:記事中の感想は個人によるものです