光る風の少年はどこへ

2020年はドラマ「相棒」関連の記事が中心です。タイトルは「相棒」のシーズン1に登場した絵画「光る風の少年」から。

【相棒18-19「突破口」】ネタバレ感想など…悪い奴への仕返しに必要な3つの要素とは?

【相棒】はテレビ朝日・東映の制作で放送されている、21世紀を代表する刑事ドラマシリーズです。


主人公は、水谷豊さん演じる杉下右京警部とその相棒。現在の相棒は反町隆史さんが演じる冠城亘(かぶらぎわたる)です。たった2人の警視庁特命係が難事件を解決します。

 

この記事では2020年3月11日に放送された【相棒18第17話「突破口」】のネタバレや感想を記述しています。

 

巨悪やいじめなどに、犯罪などではなく仕返しをするために重要な3つの要素とは??

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主な出演者・スタッフ

【相棒18第19話「突破口」】

2020年3月11日放送

 

出演

杉下右京=水谷豊=警視庁特命係係長。警部。

冠城亘=反町隆史=警視庁特命係。巡査。

伊丹憲一=川原和久=警視庁刑事部捜査一課。巡査部長。

芹沢慶二=山中崇史=警視庁刑事部捜査一課。巡査部長。

角田六郎=山西惇=警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策五課長。警視。

青木年男=浅利陽介=警視庁サイバーセキュリティ対策本部特別捜査官。

益子桑栄=田中隆三=警視庁刑事部鑑識課。巡査部長。

連城建彦=松尾諭=弁護士。

内村完爾=片桐竜次=警視庁刑事部長。警視長。

中園照生=小野了=警視庁刑事部参事官。警視正。

山野稔=中本賢

竹田晴彦=野仲イサオ

ほか

 

スタッフ

エグゼクティブプロデューサー=桑田潔

チーフプロデューサー=佐藤涼一

プロデューサー=髙野渉、西平敦郎、土田真道

脚本=太田愛

音楽=池頼広

監督=片山修

ほか

どんな話?

与党幹事長の口利き疑惑に関与したとされる大手ゼネコン社員が社屋から転落死する事件が発生。

警視庁上層部は、現場に争った形跡があったにも関わらず自殺での事件処理を図り、権力による“口封じ殺人”を疑った右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、独自の捜査を開始。

第一発見者である嘱託社員の山野(中本賢)から事情を聞く。と、事件当夜、激しい雨の中会社に忘れ物を取りに戻った際、不審な男を目撃したことを思い出したと証言し、目撃者になったことで自分も狙われるのではないかと、ひどくおびえた様子を見せる。

そんな中、右京が問題の会社の経理部長に揺さぶりを掛けると、刑事部長の内村(片桐竜次)から捜査の打ち切りを命じられる。権力者による圧力を感じながらも、それでもひるまない右京と亘は、わずかな手掛かりから事件の真相を追うが…!?

(引用=テレビ朝日)

その後どうなった?(ネタバレ)

社員の足立は自殺だった。足立は遺書を山野に見つけて欲しくて山野に電話をかけた。

 

遺書には口利き疑惑の真相を記したUSBが同封されていた。USBは警察に渡れば握りつぶされる。足立の遺体を発見した山野は、殺人に偽装してUSBを持ち去った。

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警察から足立の自殺説が出たために、山野は犯人のような人物を見たと目撃情報を話していた。

 

真相を突き止めた右京さんが山野にUSBの提出を求めると、山野はこれで口利き疑惑に関わった人物を起訴できるかと問う。右京さんは「それは検察の権限です」と答える。

 

一計を案じた右京さんは、山野が足立の遺体を殺人に偽装した際に足立の手の指を骨折させたことを用いて、死体損壊の罪で山野を逮捕。

 

裁判に持ちこんで、何かと因縁のある連城弁護士に頼んで証拠のUSBを証拠として法廷の場に提出し、ゼネコン会社の幹部らの逮捕に結びつけた。

感想など(ネタバレ)

巨悪と戦うには、証拠や勇気、それらを駆使する頭脳明晰な人材などが必要となります。その中でも突破口となるのは「鬼」になるほどの覚悟なのかもしれません。

【相棒18】全体の解決編となるストーリー?

【相棒18】では、ここまでたくさんの事件が起き、善良に生きる弱者を利用してのさばる悪い奴らを、右京さんと冠城くんが逮捕に導いて解決してきました。

 

今シリーズでは「復讐」がテーマになる作品が並びました。

 

第3話「少女」や第11話「ブラックアウト」などは、大切な人の命を悪人に奪われた者が復讐を企てる話でした。

 

しかし、大切な人を殺されたからといって、犯人を殺し返していいという道理はありません。【相棒】は犯罪行為による復讐や報復の愚かさを繰り返し提示してくれます。

 

ではどうしたらよかったのかについては、右京さんが道徳の大切さを語る程度で、具体的な方法については視聴者の想像に委ねられます。

 

「突破口」は、そんな「どうしたらよかったのか」について「こういう方法もあるよ」と解決策のヒントが提供される、一歩踏み込んだストーリーになりました。

大切な人の無念を晴らすため

「突破口」の主人公となった山野稔は葛藤していました。しがない初老の嘱託職員に仲良くしてくれた足立が、口利き疑惑の責任を押し付けられた末に自殺してしまったのです。

 

足立が自分に託した証拠のUSBを警察や検察に提出したら、与党幹事長の圧力によって握りつぶされてしまいます。

 

自分のような人間には失うものは無いけれど、足立には将来があった…無念を晴らしてあげたい。

 

どうしたらよいのか。山野は、足立の自殺を殺人事件に偽装しました。

 

この際に、争ったような痕跡を残すために足立の手の指を不自然に曲げたことが、のちに右京さんの頭脳によって吉と出ます。

まずは証拠を確保する

巨悪による犯罪を告発するためには、必要なものがいくつかあるようです。

 

あらゆる犯罪を証明するためには、証拠が必要です。テレビドラマでよく扱われるのは指紋や目撃証言、防犯カメラなどによる映像などでしょうか。

 

今回は、足立が山野に託したUSBがありました。USBの中には、与党幹事長による口利きの証拠となるデータが記載されていました。

 

しかし、警察に提出してしまえば、圧力で簡単に握りつぶされてしまいます。足立の死の件も、警察はその真相を暴く前に単なる自殺で幕引きを図ろうとしました。

 

屈するしかないのか。突破口は…

勇気や覚悟を持ち「鬼」になる

突破口を見つけてくれたのが右京さんです。

 

右京さんは、山野が死体を損壊した点を突破口にしました。死体損壊は大きな犯罪です。

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右京さんは山野に「鬼」になれるかどうか、問いました。山野は鬼になる決意を固めました。

 

山野は、捜査一課に逮捕された上で動機を黙秘して、裁判となりました。その公判で初めて、証拠品となる遺書とUSBが提出されたのです。

 

おそらくシナリオを書いたのは右京さんだったのでしょう。

頭脳明晰な人材を活用する

右京さんは、大手ゼネコン水増し請求事件を明るみにするために、因縁のある連城弁護士に、山野の弁護を頼みました。今回の大どんでん返しがここです。

 

連城弁護士は、ある事件をめぐって右京さんと対峙し、遠峰小夜子シリーズでも不穏な動きを見せています。

 

そんな危険人物でも手段を選ばずお願いするほど、右京さんは連城弁護士の才能を評価しているということです。

 

山野の勇気や覚悟を無駄にしないために最善の策を講じた結果、連城弁護士はゼネコン会社の幹部を逮捕に結びつけました。

 

「証拠」をもとに巨悪を告発する「勇気や覚悟」と、それを無駄にしない「頭脳」が、告発を成功させた結末は【相棒】シリーズが視聴者に問う「どうしたらよかったのか」のヒントになっています。

いじめの解決にも応用できる

「いじめ」などの問題の解決にも、今回のストーリーはヒントになります。

 

強くて悪い者が弱い者を苦しめる時、弱い者は絶望感から泣き寝入りするケースがほとんどです。

 

しかし、つらい状態から抜け出すだけでなく、やり返す方法もあります。

 

そのためには、まず「突破口」を見つけること。具体的には、証拠を揃えること。わかりやすいのは、録画や録音などでしょうか。

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突破口を見つけたら、そこから突破する勇気や覚悟を持つこと。ここで鬼になるほど強い心を持たないと、途中で壁に当たった時に折れてしまいかねません。

 

覚悟を決めたら、最善の策で突破すること。証拠を持っていても、闇雲に行使しようとすると、握りつぶされてしまう場合があります。

 

今回の場合では与党幹事長です。学校でのいじめの場合は教師や教育委員会などが隠蔽工作することがあります。

 

道のりは険しいかも知れませんが、突破口さえ見つければ、なんとかなる可能性はあります。なんとかならないほうがおかしいと強く心に決めて。

犯罪行為ではない方法で仕返しを

リアル社会に右京さんはいません。右京さんや連城弁護士のようなスーパー頭脳に出会うのは大変です。それでも頼りになる何かはきっとあります。

 

私たち一人ひとりが、善良な心で悪に立ち向かう姿勢を持ち続けることが大切です。

 

山野の場合は自身の犯罪行為が結果的には吉と出ましたが、もちろん犯罪ではない仕返しのやり方があります。

 

【相棒18第4話「声なき声」】に出てきた気骨のあるジャーナリストのような人物に頼る告発の方法もあるでしょう。一緒に戦ってくれる相談機関もあるはずです。

 

証拠、鬼になる覚悟、頭脳明晰な人材。この3点セット、覚えておきますよ!

 

《関連記事》↓「ジャーナリズム」に頼る手もあります。

【相棒18-4「声なき声」】ネタバレあり感想…ジャーナリストの魂に14年前の「あの回」を思い出す!

声に出して読みたい右京さんのセリフ

山野の意志を確かめる右京さん。告発を遂げるための突破口として、山野自身に罪を自覚させます。

「『鬼になっても』。あなたはそうおっしゃいましたね…殺人の偽装をするために、足立さんの遺体にどんな工作をしましたか?」

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