ドラマ【相棒】は2020年に20周年を迎え、秋からは新シーズン【相棒19】が放送されます。
20年も続いていればいろいろなことが起こる【相棒】シリーズですが、なんと現実の競馬の勝ち馬を予言して的中した(?)という神回があるのです。
的中させたのは、右京さんではなく、…!?
(この記事の画像引用=テレビ朝日)
右京さんは競馬が苦手?
頭脳明晰で博学多識な杉下右京警部(水谷豊さん)ですが、競馬予想を的中させる才能は持ち合わせていないようです。
甲斐享(成宮寛貴さん)の初登場となった【相棒11第1話「聖域」】で、香港からの帰りの飛行機内にてカイトくんと遭遇した右京さんは、昨日ハッピーバレーへ行ったと話します。
「競馬です。都合6レース勝負しましたが、全敗でした。どうも僕には博才が内容です。ふふっ」
と自嘲する右京さん。
カイトくんは「だったら、やめりゃいいのに。才能ないなら手出さないのが利口でしょ」とバッサリ斬り捨てていました。
伊丹刑事のミスを報じたあの新聞が!
右京さんは競馬に弱いようですが、【相棒】は別の場所で、実際のレースを予想して、的中させていた(?)場面があります。
2016年1月27日放送の【相棒14第13話「伊丹刑事の失職」】でのこと。
組織犯罪対策五課の角田課長(山西惇さん)が、1月22日付のタブロイド紙「日刊プレス」を片手に、特命係の部屋を訪れます。
新聞の1面トップには「スクープ 殺人犯の手記入手! 飛び降り自殺の女性、実は殺人だった 私が彼女を殺した」という見出しがありました。
この事件を自殺と判断したのが捜査一課の伊丹刑事(川原和久さん)で、伊丹刑事はこの後、暴走して自宅謹慎処分となるのですが…
ここでは伊丹刑事の話は置いておいて、注目するのは「日刊プレス」のほうです。
「日刊プレス」の最終面が週末の競馬予想ページとなっています。
そのメインレースについて書かれた記事の見出しが、現実社会のレースの勝ち馬を予想していた(?)のです。
現実世界の「AJC杯」の勝ち馬を予想的中?
新聞の日付は1月22日の金曜日ですから、週末の競馬を予想しているとすれば23日か24日のもの。メインレースは「天王杯」です。
「日刊プレス」は「ティファイア冠を獲得」という見出しの記事を載せています。
ティファイアという馬が馬券に絡むと予想しているのでしょう。
実際のJRA(中央競馬会)に「天王杯」というレースはありません。
該当する週のメインレースとして開催されたのは「アメリカジョッキークラブカップ(AJC杯)」というレースです。
わ
このレースで勝利したのが、武豊騎手騎乗の「ディサイファ」という馬でした。2番人気で単勝は5倍ついています。
「ディサイファ」と「ティファイア」の名前が酷似していることから「【相棒】が競馬予想を的中させた!」と、一部で話題になりました。
「夕刊プレス」を作成した小道具さんすげぇ!
ただし「伊丹刑事の失職」が放送されたのは1月27日の水曜日です。
【相棒】がティサイファ=ディサイファの勝利を予言したからいって、実際に馬券は買えません。天王杯もAJC杯もすでに終わっています。
しかし「夕刊プレス」が小道具として使われたシーンを撮影したのは、放送のだいぶ前、遅くても年始には撮り終えていたでしょう。
その時期では、AJC杯にどの馬が出走するかも未確定です。
「夕刊プレス」を作成した人の中に、ディサイファの大ファンでもいたのでしょうか。
いずれにしても、該当レースのだいぶ前に【相棒】スタッフがAJC杯の勝ち馬を「天王杯」の「ティファイア」として予想し的中させていたのでした。
できれば、1週前に放送してほしかった!
ちなみに水谷豊さんの馬券チャレンジは…
2014年2月23日に東京競馬場でおこなわれたG1レース「フェブラリーステークス」終了後に、水谷豊さんが、右京さんの恰好でトークショーに出演しました。
水谷さんは「豊」つながりで武豊騎手騎乗の馬から馬券を買ったそうですが、優勝したのは単勝272.1倍で16番人気の馬という大波乱。
やっぱり右京さんは競馬をやらないほうがよさそうです、笑。