ドラマ【相棒】は2020年に20周年を迎え、秋からは最新シリーズ【相棒19】が放送されています。
11月11日放送の第5話「天上の棲家」に、冠城亘の元同僚で東京地検特捜部の検事だった黒崎健太が3年ぶりに登場します。
内田裕也さんが演じる黒崎健太とはどんな人物なのか、これまで登場したエピソードを振り返ります。
(画像引用=テレビ朝日)
- 俳優の内田裕也(うちだゆうや)さんとは?
- 黒崎健太(くろさきけんた)とは?
- 初登場=冠城「黒崎は親友です」黒崎「ただの同期です」
- 右京さんのことが大好きで情報提供?
- 日下部事務次官の逆鱗に触れ高松に飛ばされる
- 検事を辞め日刊紙の記者に
俳優の内田裕也(うちだゆうや)さんとは?
黒崎健太を演じる内田裕也(うちだゆうや)さんは1974年7月22日生まれ、神奈川県出身です。
特技は殺陣と書道、乗馬。趣味は筋トレと三味線なんだとか。文武両道ですね。
高校卒業後にタレントスクールやワークショップなどで演技を学び、19歳でモデルとしてデビュー。24歳で俳優としての活動も始めています。26歳の時に映画『銀の男』の準主役に抜擢されました。
代表作として挙げられているのはCBC『スウとのんのん』西園寺真役、TBS『孤独の賭け』高木俊彦役、舞台『清水の次郎長』次郎長役、NTV『デスノート』志茂部一朗役など。
【相棒】には2005年10月26日放送の【相棒4第3話「黒衣の花嫁」】で他殺体となって発見される新郎の海老原元章役、2010年2月3日放送の【相棒8第14話「堕ちた偶像」】で代議士の部下役として出演しています。
20年間「中原裕也」という芸名を使用していましたが、本名で勝負したいという意向が強く、2017年11月から本名の「内田裕也」として活動しています。
2020年10月1日に16年間所属した「たむらプロ」を円満退社して「office camelila」に移籍。オフィシャルサイトのブログによると「自分の力でどこまで出来るか試したかった」とい理由のようです。
Twitterでは「まだ出来たてほやほやの事務所です」「現在、所属俳優は私しかいません。なのでたくさん働かないと、会社がなくなるかもしれません(苦笑)」とのことです。頑張ってほしいですね!
黒崎健太(くろさきけんた)とは?
内田裕也さんが演じる黒崎健太は2015年11月4日放送の【相棒14第4話「ファンタズマゴリ」】で初登場しました。
(画像引用=テレビ朝日)
当時は東京地検特捜部の検事という超エリートな役柄でした。
冠城亘とは親友で、右京さんの大ファン。ゆえに特命係の数少ない味方の1人に数えられています。
ところが【相棒16第8話「ドグマ」】では右京さんたちの捜査に協力したことが法務省の日下部事務次官(榎木孝明さん)の逆鱗に触れ、高松に飛ばされてしまいました。
そのまま黒崎が【相棒】から退場してしまうのかと残念がる声が多数挙がっていましたが、3年後の【相棒19】でついに復活します。
その役どころは…
元東京地検検事。亘の法務省時代の同僚で、検事時代、特命係と深いかかわりを持つ。3年前、公安が絡んだ殺人の捜査で特命係に協力した後、高松に飛ばされていたが、2年ほど前に法務省を辞職。現在は日刊紙の記者をしている。(引用=テレビ朝日)
2年前に法務省を辞職していたんですね!そして日刊紙の記者になっているようです。
初登場=冠城「黒崎は親友です」黒崎「ただの同期です」
黒崎健太の【相棒】初登場は2015年11月4日放送の【相棒14第4話「ファンタズマゴリ」】です。
亘が、戦後70年間「日本の黒幕」と呼ばれてきた政財界の大物・譜久村聖太郎の情報を得るために、黒崎を喫茶店に呼んだのでした。
「黒崎は同期で親友なんです」
と右京さんに紹介する亘に迷惑そうな顔をして
「ただの同期です」
と訂正したのが第一声でした。
黒崎は右京さんのことを知っているようで
「杉下さんといえば、20年前にFを挙げようとした?」
と質問していました。
黒崎は特捜部にある大量の資料を特命係に届けています。
右京さんのことが大好きで情報提供?
次の登場は2016年1月1日放送の【相棒14第10話・元日スペシャル「英雄〜罪深き者たち」】です。
亘に喫茶店に呼び出された黒崎は
「君とコーヒーを飲んでるヒマはない」
と、何も飲まずにUSBメモリを渡して去っていきます。
「この間の譜久村の事件では杉下さんに借りがあるからな」
律儀な性格なのですね。
続いての登場は2017年1月1日放送の【相棒15第10話・元日スペシャル「帰還」】です。
亘が電話で黒崎に調査の依頼をすると
「断る。お前はもう法務省の人間じゃないからな」
とにべも無い対応をします。しかし亘が
「右京さんが、お前なら情報を持っているんじゃないかって」
と話すと、黒崎の態度が一変。
「杉下さんの依頼なのか? 早く言え! 暗号化したファイルをお前のスマホに送る。用が済んだらすぐ消せよ」
どうやら黒崎は右京さんのことが大好きになってしまったようです。
日下部事務次官の逆鱗に触れ高松に飛ばされる
検事として最後の出演となったのは2017年12月6日放送の【相棒16第8話「ドグマ」】です。この時は初めて主要ゲスト扱いになりました。
亘が黒崎を喫茶店に呼び出すと
「東京地検特捜部を情報屋みたいに使うな」
と不機嫌そうな黒崎。
しかし右京さんの依頼だとわかり、右京さんに「お呼びだてして申し訳ありませんね」と頭を下げられると
「ああ、いえ、杉下さんのお役に立てるなら!」
と態度が豹変します。
しかし、今回依頼された「九斗美(きゅうとみ)商事」については、以前に調べようとした時に、上からストップがかかったとか。
直後に亘が日下部事務次官に呼び出されると、右京さんと黒崎も同行します。
日下部事務次官は事件について「嗅ぎまわるな」と釘を刺し、黒崎にも「余計な詮索はするな、黒崎。お前は法務省の人間だ」と恫喝します。
しかし、黒崎は上司の命令に簡単には引き下がりません。
夜、月本幸子が女将を務める小料理屋「花の里」を訪れた黒崎は
「杉下さんもよくここに?」
とさっそくリサーチ。
幸子が「そもそも、このお店を私に任せてくれたのが杉下さんで」と説明すると
「そうなんですね。やはり杉下さんは素晴らしい人だなあ」
と感心します。もう右京さん大好きじゃん。
右京さんと亘が「花の里」に現れると、黒崎はUSBメモリを渡して九斗美商事の情報を提供します。
かなり突っ込んだ話をする黒崎を亘が心配して「おまえ、こんなことして大丈夫なのか?」と聞きますが「日下部さんのことか? ああ、問題ない」と受け流す黒崎。
しかし「何か飲むか?」との誘いには「いや、早く帰らないと」と固辞します。
「荷造りをしないと…」という黒崎に右京さんが「おや、引越しですか?」と問うと、黒崎は「ええ…高松に…」と答えます。
右京さんはさらに「日下部さんの意向ですか?」と質問します。すると黒崎は
「権力の圧力に屈するような東京地検特捜部など、存在意義がない。自分の正義のためにやったことです」
と語りました。黒崎、かっこいい!
「今度、おごれよ」
「冠城、がんばれよ」
と寂しそうに亘に声をかける黒崎。
右京さんも黒崎に「ありがとうございました」と深々と頭を下げ、黒崎が「花の里」を出ていくところが、黒崎健太のラストシーンとなりました。
亘が「また味方がひとり減りましたね」とこぼして、しんみりしていたのも印象的です。
検事を辞め日刊紙の記者に
黒崎健太が2020年11月11日放送の【相棒19第5話「天上の棲家」】で3年ぶりに帰ってきます。
(画像引用=テレビ朝日)
黒崎はどうやら2年前に検事を辞職して、現在は日刊紙の記者をしているようです。
注目のストーリーは…
右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、収賄疑惑が持たれた衆議院議員の白河達也(湯江タケユキ)が、自宅にゴミをまかれた“嫌がらせ”の捜査を押しつけられる。白河家は、大臣を輩出した政治家一族で、長年実権を握っているのは、達也の義理の母・貴代(冨士眞奈美)だった。貴代には、24年前、夫が収賄疑惑のさなかに自ら命を絶った過去があり、当時二課だった右京が、捜査を担当していたという因縁が。そんな中、達也の息子が誘拐されかける事件が発生。“告発者X”を名乗る人物から、達也宛に『会見を開き、罪を告白しなければ、家族を殺す』という脅迫文がもたらされた。Xとは、収賄疑惑を報じた日刊誌の情報源で、取材したのは、特命係と繋がりのある元検事の黒崎(内田裕也)だった。黒崎いわく、達也は白河家の婿という窮屈な立場を飛び出し、対立派閥に入るため、金が必要だったのではないかという。その後、Xの要求通り、会見を開いた達也だったが、衆人環視の中で予想外の発言を始める。(引用=テレビ朝日)
国会議員が登場するスケールの大きな話です。冨士眞奈美さんと湯江タケユキさんというクセの強いゲスト陣の演技も楽しみですが、久々に登場する内田裕也さんの黒崎健太の動向も楽しみです。
黒崎健太は、初登場以来、ずっと真野勝成さんが担当する硬派なストーリーの脚本に登場してきました。
今回のエピソードの脚本は斉藤陽子さん。初の女性脚本回ということで、今までとは違った黒崎の一面が見られるかもしれませんね!
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