雑記とかドラマ【相棒】の魅力とか!

2021年はドラマ「相棒」関連の記事が中心です。

【考察】人を呪い殺すことはできるのか??ドラマ【相棒】での右京さんの見解は??

20周年を迎えたテレビドラマ【相棒】は、2020年秋から最新シーズンの【相棒19】が放送されています。


主人公は、水谷豊さん演じる杉下右京警部と、その相棒。警視庁の特命係に所属する2人が難事件を解決に導きます。

 

【相棒】シリーズでは「人を呪い殺すことは可能か?」というテーマを扱った作品が何度か放送されています。

 

「呪い」について【相棒】はどのようにアプローチしてきたのか、振り返りながら考察してみます。

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(画像引用=テレビ朝日)

人を呪いで死なせることは可能なのか?

「呪い」とは、人や霊が物理的によらずに、精神的や霊的な手段で、悪意をもって他人や社会全般に災厄や不幸をもたらそうとする行為のことです。

 

生きた人間による呪いの方法は、呪文や祈祷などの言語的行為によるものが多いとされています。

 

神や悪魔などの力を借りたり、自己の霊能力によってなされると考えられます。

 

古代から伝わる神話や伝説、物語などでは魔法を使える人物が呪いによって他者を陥れるストーリーが多く語られています。

 

現実の社会で、誰かが他人を呪いで死に至らしめたら恐ろしいですね。そんなことが可能とは思えませんが…

 

【相棒】シリーズで何度か取り上げられる「呪い」についての見解は、どんなものなのでしょうか。

3人を呪い殺したと言う女性の真相

【相棒】で呪いについて最も深くアプローチしているのは【相棒15第1話スペシャル「守護神」】です。

どんな話?

人を呪い殺したという女性が、自分を罰してほしいと捜査一課を訪ねてきた。しかし、伊丹(川原和久)たちは取り合わず、女性をそのまま追い返してしまう。

その一部始終を見ていた青木(浅利陽介)は、それを右京(水谷豊)に報告する。(中略)青木から話を聞いた右京は、「人を呪い殺した」という話に興味を持ち、問題の女性・来栖初恵(小野ゆり子)を訪ねる。聞けば、彼女はここ十数年の間に、3人の人間を呪い殺したという。

(引用=テレビ朝日)

呪い殺しを科学的に証明するのは不可能?

3人もの人間を呪いで死に至らしめるという行為が本当にできてしまったら、人間社会の根本を揺るがしてしまいます。

 

冠城亘(反町隆史さん)は、念のために右京さんに質問します。

 

亘「一般論として、人を呪い殺すなんてのは、馬鹿げた話ですよね?」

右京「一般論としてはそうですねえ」

亘「ごく一部の人間以外、誰も信じません。信じている一部の人間だって、それがどういうメカニズムで人を殺すかは証明できない。

右京「科学的に証明することはおそらく不可能でしょうから、それが間違いなく呪いによる殺人だと断定することはできませんね」

 

右京さんも亘も、呪いによって人を死に至らしめることは馬鹿げた話と捉えています。

 

しかし、来栖初恵は3人もの人間を呪い殺したと話している…

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その真相は、最初の事件で同級生を殺してしまった祖母と幼なじみが初恵の心理を案じて「同級生は呪いで死んだ」と初恵に思い込ませていたのです。

 

この事件は事故死として処理されましたが、初恵はその後も、自分が恨む人物を心神喪失状態で殺害し、殺害時の記憶が抜け落ちていることから、自分が呪いで死に至らしめたと思い込んでしまいました。

 

そのたびに、祖母と幼なじみは、初恵が殺害した人物を事故死に見せかけるために偽装工作をしていたのです。

 

真相は、初恵が人を殺したのは呪いでよるものではありませんでした。

強く祈願したら対象者が死亡した?

【相棒17第8話「微笑みの研究」】でも、呪いで人を殺すことができるのかという話が出てきました。

どんな話?

人間の心のメカニズムを総合的に研究する認知科学の権威である大学教授が心臓麻痺で死亡した。一部の学生が、『呪い殺された』とSNSで騒いでいるという噂を聞きつけた右京(水谷豊)は興味を抱き、亘(反町隆史)と共に調べ始める。学生が“呪い殺した張本人”と名指ししているのは、半年前に転籍してきた助教の川村里美(佐津川愛美)。学生によると、教授が死亡する前日、彼をにらみながら「死ね」とつぶやいていたらしく、さらに「人を呪い殺せる」と公言している霊能力者と会っているところを目撃したという。

(引用=テレビ朝日)

科学的根拠により否定された霊能力者

「呪い殺す?  私がその気になればたやすいことです」と語る霊能力者。

 

この霊能力者について、准教授の男性が「彼の能力は科学的に証明されています」と話します。

 

霊能力者は、人の顔を注意深く観察する「コールドリーディング」と、誰にでも当てはまるようなことを見抜かれてしまったかのように思わせる「バーナム効果」を使用して、人の心を読んでいました。

 

つまり霊能力者の特殊能力には科学的根拠があり、決してオカルト的なものではなく、よって彼が人を呪い殺すことは不可能であるということになります。

 

しかし、教授殺害の真犯人は、他人の感情が自分の感情のように感じられてしまう人物によって行為を誘導されていたことが判明します。

 

これは一種の「暗示」に類するかもしれません。「暗示」とは、言葉や合図により、他者の思考や感覚、行動を操作、誘導する心理作用です。

 

人を呪い殺す方法として、誰かを暗示にかけて行為に及ばせることができてしまうかも…怖いですね。

呪いと暗示によって少女を操った犯人

「呪い」と「暗示」の関係は【相棒-劇場版4- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断】でも触れられています。

どんな話?

英国で集団毒殺事件が起こり、その唯一の生き残りだった少女が誘拐されたが、当時の駐英大使と日本政府はその誘拐事件を闇に葬っていた…。(引用=テレビ朝日)

いじめを受けて傷ついた心につけこむ

事件は7年前に日本人少女を誘拐した国際的犯罪組織により、国際スポーツ大会の凱旋パレードで見物客50万人を狙った無差別大量テロへと発展していくのですが…

 

「呪い」と「暗示」について語られるのは、イギリスで起きた集団毒殺事件の真相です。

 

少女はいじめを受けていました。少女に近づいてきた男が、少女に「願いが叶うシロップ」をプレゼントしました。

 

少女は「私を受け入れてほしい」と願って、液体をティーポットに入れました。その液体は毒物でした。屋敷にいた少女以外の人物は、みんな死んでしまいました。

 

男は「これが君の願いだったんだ。君はみんなに仕返しがしたかったんだ」と語りかけ、このことは秘密にしてあげるからと、少女を屋敷の外に連れ出したのです。

 

右京さんによると、男の行為は「傷ついたあなたの心につけこんで、あなたを呪いにかけたのではありませんか。あなたは人殺しだと」と説明されています。

 

男による誘拐事件は、男が少女にかけて呪いと暗示によって遂行されたのが真実だったようです。

イタズラの気持ちで暗示をかけたら殺人事件に

呪いではありませんが「暗示で人を殺せるか?」という悪戯によって、他人を死に至らしめたのが【相棒4第11話スペシャル「汚れある悪戯~身代金5億円をバラ撒け!史上最大の誘拐事件」】です。

どんな話?

ある銀行の昼休み。総務部の城崎愛梨(葉月里緒奈)が、眼鏡を掛け換え出かけて行く。その姿を追う何者かの視線。程なく総務部長・平林(斎藤洋介)あてに、愛梨を誘拐したとの電話がかかってくる。犯人は“須佐之男(スサノオ)”と名乗り、身代金5億円を要求。人を食った態度で警察への通報を容認した後、電話は一方的に切られる。

(引用=テレビ朝日)

暗示と死亡の因果関係が立証できず無罪?

誘拐事件の後、スサノオの悪戯に振り回されてきた女性が、自分から彼にイタズラを仕掛けてやりたいと、仕返しの気持ちを持ちました。

 

暗示で人を殺せるか、という悪戯。

 

右京さんによると、暗示をかけることで人は死ぬだろうかという実験が、19世紀のオランダで、3人の医師によっておこなわれたのだとか。

 

医師たちは、人間が血液を3分の1失えば死ぬという結論を、寝台にくくりつけた被験者に聞かせました。

 

そのうえで、足の親指に痛みを与え、本当は切ってもいないのにメスで切ったと騙しました。

 

足の下に洗面器を置き、上からポットで水滴を垂らすと、被験者はそれを自分の体内から失われていく血液だと思い込みました。

 

やがて医師が被験者に、ついに3分の1の血液が失われたと告げると、被験者は眠るように死んでいった…

 

こうして、暗示による殺人が成功したというのです。

 

スサノオを死に至らしめた女性も、オランダの医師たちと同じ方法をとったのではないかと、右京さんは問います。

 

亀山薫(寺脇康文さん)は「暗示と死亡の因果関係は立証できないでしょうからね。たとえ殺人罪で起訴されたとしても無罪ですよ。いや起訴なんかしたら笑われるだけだ」と見解を示しました。

 

暗示によって人を殺しても罪にはならない…このエピソードからは、もし誰かを呪い殺したい人がいて、暗示をかけて人を死に至らしめたら罪に問われない場合もあることが示唆されています。

まとめ=呪いを実行するには暗示をかける?

「人を呪い殺すことは可能なのか?」

 

この問いに対する【相棒】シリーズの見解は、

 

☆一般論として、人を呪い殺すというのは馬鹿げた話。

☆「人を呪い殺せる」という霊能力者は「コールドリーディング」や「バーナム効果」などの科学的な手法を用いており、オカルト的に人を呪い殺すことはできない。

☆「呪い」を実行するために相手に「暗示」をかける行為で、死に至らしめることは可能かもしれない。

☆暗示と死亡の因果関係は科学的に立証できないため、罪に問われない可能性がある。

 

といったところでしょうか。

冠城亘が角田課長に「人を呪わば穴二つ」

しかし、人を呪うという行為には、自分にも大きなリスクがあるようです。

 

【相棒・配信オリジナル「冠城亘はここにいる」】では、亘が角田課長(山西惇さん)に対して「人を呪わば穴二つ」と叫んでいました。

 

「人を呪わば穴二つ」は、人を呪えば自分も破滅するという意味です。他人を陥れようとしたり、その人の身に不幸が訪れるように願う行為で他人に害を与えたら、自分にも同じ報いが訪れるということです。

 

角田課長の場合は小料理屋「こてまり」で、亘と右京さんが来店した時に2人を驚かそうとテーブルの下などに隠れるのですが、結局、驚かされて気落ちするのは課長だったという話。

 

墓穴を掘った課長は、わかりやすい「人を呪わば穴二つ」の例でした。

青木年男は特命係の2人を呪っている?

さて【相棒】シリーズで呪いといえば、特命係に協力しながらも右京さんと亘に強い恨みをもつ、サイバー課の青木年男(浅利陽介さん)です。

 

自宅で2人の顔写真に画鋲を刺したり、誰にも聞こえないところで「特命係の終わりの始まりだ」と呟いていたりしていた青木。

 

彼が2人を呪い殺そうとする可能性もあります。墓穴を掘る結果になることを期待してしまいますが…

 

他にも、社美彌子(仲間由紀恵さん)も呪いによる殺人に興味があるフシがあるようで…今後の【相棒】シリーズの動向にも注目ですね!