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【相棒19第16話「人生ゲーム」】ネタバレ&感想…純真小学生の叫びが友達を救う!感動の名作誕生!

放送開始20周年を迎えたドラマ【相棒】は、2020年の秋から2021年にかけて新シーズン【相棒19】が放送されています。

 

水谷豊さん扮する杉下右京と反町隆史さんが演じる冠城亘(かぶらぎわたる)が、警視庁のたった2人の特命係として事件を解決に導きます。

 

この記事では2021年2月17日に放送された【相棒19第16話「人生ゲーム」】のネタバレを含めた感想などを記述しています。

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(画像の引用=テレビ朝日)

第16話「人生ゲーム」はどんな話?

【相棒19第16話「人生ゲーム」】

2021年2月17日放送

どんな話?

激安で知られるスーパーコミネの社長・小峰裕司(鎌倉太郎)の息子・翔太(加藤憲史郎)が誘拐され、身代金1億円が要求される。犯人から「警察に通報したら息子の命はない」と告げられた裕司は、警察に知らせることなく、現金を用意し…。

時を同じくして、杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は交番の前でウロウロしていた、顔にアザのある少年・影山将(山城琉飛)と出会う。何かあったのかと尋ねる右京たちに、将は「僕のことより、友だちを助けてほしい」と懇願!

安村剛(今野浩喜)と大槻健太(西興一朗)の2人が、翔太の誘拐を企てていたという将の言葉を信じ、右京と亘は捜査一課の伊丹憲一(川原和久)、芹沢慶二(山中崇史)、出雲麗音(篠原ゆき子)も動員して2人の身辺を探りはじめる。

亘が小峰の家を訪れ、それとなく翔太の誘拐が事実かを確認するものの、裕司はそれを頑なに否定。裕司には警察に連絡できない、何か大きな事情があるのではないかと考えた亘は、激安スーパーコミネの本社を訪問し、社員から事情を聞こうと…。

一方、右京は安村に接近。さらに近所の人にも話を聞き、彼が優秀な和菓子職人だったこと、そして「ケンちゃん」と呼ばれる友人の借金を肩代わりして、夜逃げ同然に姿を消していたことを知るが――――事件は思ってもみない方向に動き出す!人生をかけた”ゲーム”の結末とは!?(引用=テレビ朝日)

主な出演者とスタッフ

出演者

杉下右京=水谷豊
冠城亘=反町隆史

伊丹憲一=川原和久
芹沢慶二=山中崇史
角田六郎=山西惇
青木年男=浅利陽介

出雲麗音=篠原ゆき子

安村剛=今野浩喜

大槻健太=西興一朗

小峰裕司=鎌倉太郎

小峰翔太=加藤憲史郎

影山将=山城琉飛

ほか

 

スタッフ

エグゼクティブプロデューサー=桑田潔
チーフプロデューサー=佐藤涼一
プロデューサー=髙野渉、西平敦郎、土田真通
脚本=瀧本智行

音楽=池頼広
監督=東伸児
ほか

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その後どうなった?(ネタバレ)

翔太は安村の部屋でくつろいでいた。安村はボードゲームの人生ゲームをごみ集積所に捨て、その様子を見張っていた右京が確認する。

誘拐犯を逮捕

亘がリフォーム業を装って小峰家を訪問するが、裕司は翔太の誘拐を否定する。スーパーの社員である野口によると、裕司は億単位の現金を違法に隠しているらしい。

 

大槻健太は「進功アカデミー」という進学塾の講師で、塾の朝倉によると大槻はギャンブル癖があって他の先生や保護者に金を借りていたらしい。大槻は金持ちの息子を大事にしていて、翔太とも仲が良いようだ。

 

大槻が指示を出し、裕司にお金をコインロッカーへ預けさせるが、大槻が取り出したところを伊丹たちに逮捕される。

誘拐事件を仕掛けた理由

誘拐は翔太が仕組んだ偽装だった。理由は父さんがケチだから。身代金をもらえば翔太の勝ちというゲーム感覚だった。

 

翔太は安村に「おじさんお金もらえないよ。大槻に言いくるめられてるだけ。おじさんとろそうだもんね」と言い放つ。安村は「俺はとろくなんかない。トロじゃない」と腹を立て、翔太を襲おうとするが、部屋に入ってきた右京と亘に止められる。

 

「ゲームオーバーか」と嘆く翔太に「これはゲームなんかじゃありません!」と憤る右京。

将が助けてほしかった友達とは…

番組の冒頭で将が「友達を助けてほしい」と頼んだ友達とは安村のことだった。

 

かつて大槻の肩代わりをして借金を背負い、和菓子屋を閉店した和菓子職人の安村は、自殺しようと思って跨線橋に上ると、同じように身を投げようとしていた将に出会った。

 

2人は公園のブランコですべてを話し合い、「将くん」「剛くん」と呼び合う友達になった。2人で道を歩く途中で安村が人生ゲームを拾うと、将は人生ゲームを知らず、安村の部屋で一緒に遊んだ。

安村の哀しい決断

ある日、2人が人生ゲームで遊んでいると「階段から滑り落ちて1回休み」というマスに止まり、将がうつむく。将は父親から虐待を受けていて、階段から突き落とされたばかりだったのだ。

 

謝る安村に将は「大丈夫だよ、一緒にいてくれるだけで」と笑顔を見せる。

 

後日、安村の部屋で大槻が安村に偽装誘拐の話を持ち掛けた。外で聞いていた将は安村を止めるが、安村は「友達関係を終わらせよう。もう会うのをやめよう」と将に言い、「これで終わり?」と問う将に「元気でな」と告げ、犯罪に手を貸してしまう。

 

将は安村を助けたくて右京たちに真実を話していたのだった。

捨てた人生ゲームに込められていた想い

取調室で右京は安村と対峙し、安村が捨てた人生ゲームを広げて、悪いことが起きるマスを将のために「鉄棒でさかあがりができた」などのいいことに変えていたことに触れる。

 

取調室から右京と亘が出ていき、将が入ってきて、2人は涙の再会を果たす。この「かなりのルール違反」の実現を右京たちに頼んだのは、将のことを気に掛ける角田の思いやりだった。

 

人生ゲームには、安村が張り付けた「親友ができる。100万ドルもらう」というマスもあった。

 

感想など

純真な心を持つ小学生と悪い小学生。純真な心を利用される大人と悪い大人。人間の根源的な優しさを喚起する感動作に、リアルの人生はゲームなどではないことを認識させられました。

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2人の子供の出発点は「悪い父親」

今回のストーリーには、2人の対照的な小学生が登場します。


1人は純真な心で「友達」を助けようとする子供。もう1人はゲーム感覚で「友達」と利用し合う子供。


それは善悪のわかりやすい対比と同時に、悪すら善と考える子供が存在することの社会的不安があぶりだされています。


2人の子供のスタートは、似た境遇にあります。それは「悪い父親」です。一方は子供に暴力を振り続ける父親で、もう一方は犯罪でお金を隠し持ち子供に何も与えようとしない父親です。

命を絶つか自分で何とかするか

暴力を受け続けたほうの子供は、跨線橋の上から飛び降りて死のうとしました。人生を捨てる行為です。もう一方の子供は、悪いお金を自分の物にするゲームを企てました。こちらは、自分で何とかする行為です。

 

いったん善悪を離れて対比すると、命を粗末にしようとする子供と、自分で世界を変えようとする子供に分けられます。


判断としては、自分で何とかしようとする子供のほうが、命の大切さを知っていて、しっかりしているように見えます。


問題は、命を絶たない選択をした子供が善悪のどちらを選ぶかにありそうです。この時、悪のほうが楽な生き方に見える子供もいるでしょう。

 

世の中で悪とされていることが、自分の人生において善と捉えれば、そちらにたなびいてしまう気持ちもわからなくはありません。

ゲーム感覚で犯罪を仕掛ける子供

命を捨てようとした子供は、同じように飛び降りようとしていた大人によって、命を救われました。助けられた子供は大人と自分たちの境遇を語り合い、2人は絆を伴った友達になりました。


自分でなんとかしようとした子供は、悪巧みで生きている大人と友達になり、お互いを利用し合う契約を結んで大金を得ようとしました。


命を救われた子供は友達と心を通わせ合うことで生きる意味を見出しました。

 

悪巧みで友達を利用する子供は、他人の心などどうでも良いゲーム感覚を身につけました。


外から見たら、他者と自分が支え合う心を持つ子供と、他者に迷惑をかけることに何も感じない子供の対比に善悪を仕分けますが、本人たちにとっては、どちらも善だったのではないでしょうか。

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悪いことでも善だと捉える子供もいる?

なぜお互いを支え合うことが善いことで、人に迷惑をかけてでも生きていくことが悪とされるのか。偽善にまみれた大人社会に見切りをつけて悪いことも善だと捉える子供が本当の善を見つけるために、大人はどんな援助をしたら良いのか。その善は本当の善なのか。大人の押しつけではないのか。

 

人々の善良な心を守るために法律が定められ、善良な心が脅かされないように警察があります。

 

他人の心を踏みにじったり、危害を及ぼす行為は悪だという共通認識があるからです。

 

しかしそれでも、ゲーム感覚で生きる人間の中には、常識の善悪はどうでもよくて、自分本位に生きることに価値を見出す者もいるでしょう。

大人が子供に引き継ぐ大切なこと

そこで大切にしたいのは「人間の根源的な心」です。人間には共生を大事にする根源的な愛があります。

 

その愛は大人から子供に引き継がれ、その子供が大人になったら、次の世代の子供に引き継がれます。

 

ということは、2人の子供の出発点である「悪い父親」という共通項にメスを入れることが、ほんとうの善悪を子供が身につける助けになるのではないでしょうか。

 

大人が子供に善い教育を施して、まだ思考能力が育っていない世代に人を傷つけたり傷つけられたりすることの何が善くて何が悪いのかを、表面上だけではなく、一人ひとりの子供の心にアプローチすることで、悪いことを善と捉える子供を、悪いことは悪でしかないことと認識させられるはずです。

実際の人生はゲームじゃない

人と人が支え合うことの素晴らしさは、実際に経験したことがないと善いと実感できません。大人の役割とは、子供に善の経験をさせることです。


ボードゲームの人生ゲームは楽しいけれど、実際の人生はゲームではないことを、ゲーム世代の子供に引き継ぐ難しさに留意しながら、子供の心が本当の豊かさにあふれる社会の実現を願ってやみません。


今回の【相棒】で、犯罪に手を染めてしまった大人の心を善に引き戻した子供の勇気に触れて、涙が出ました。そんな自分の心を善と信じて、自分にできることをしていこうと誓いました。