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2021年はドラマ「相棒」関連の記事が中心です。

【相棒20第7話「かわおとこ」ネタバレ&感想】悲劇を妖怪のしわざにしたかった女の子の隠し事とは?

2000年にスタートしたドラマ【相棒】の新シーズン【相棒20】が、2021年秋から放送されています。

 

水谷豊さん扮する杉下右京と反町隆史さんが演じる冠城亘(かぶらぎわたる)が、警視庁のたった2人の特命係として事件を解決に導きます。

 

2021年11月24日放送の【相棒20第7話「かわおとこ」】はどんな話なのでしょうか。

 

本編視聴後にストーリー(ネタバレ)と感想などを記述します。

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(画像はテレビ朝日より引用)

反町隆史さん演じる冠城亘が【相棒20】最終話で卒業

反町隆史さんが演じる冠城亘(かぶらぎわたる)が【相棒20】最終話をもって卒業することが2821年11月24日、第7話放送前に【相棒】公式サイトなどで発表されました。

 

2015年10月14日放送の『season14』第1話で初登場して以来、今夜9時放送の第7話で杉下右京の相棒として歴代最多、125回という出演本数に到達。クールで頭脳明晰な切れ者であると共に、時にミステリアスで、ウィットに富んだ冠城亘というキャラクターを魅力的に演じていただいた反町隆史さんに、『相棒』キャスト・スタッフ一同、心から感謝すると共に、これまで冠城亘を愛していただいた視聴者の皆様に厚く御礼申し上げます。

 

ラストエピソードとなる最終話で、右京と亘の二人はどんなエピローグを迎えることになるのか。そして、右京は最後、亘にどんな言葉をおくるのか。クライマックスに向けて、右京と亘の「相棒」“最終章”が始まります。(【相棒】公式サイトより)

 

4代目相棒・冠城亘が2022年3月に放送されると思われるラストエピソードまで、どんな「最終章」を見せてくれるのか、楽しみです。

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【相棒20第7話「かわおとこ」】はどんな話?

【相棒20第7話「かわおとこ」】

2021年11月24日放送

どんな話?

【相棒】公式サイトより引用

右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、小学生の女の子が若い男に、「どこに隠したの! 早く返してよ!」と詰め寄っているところに居合わせる。見かねて割って入ったところ、2人は親権を失った父親と、娘であることが判明。事情を尋ねようとするが、女の子は理由も語らず、走り去ってしまう。

翌日、川で行方不明になっていた男の子が、意識不明の重体で発見されたというニュースが流れる。右京たちは、SNSにさらされている家族写真に、昨日の女の子が写っていることに気づく。写真は、少年の母親である千夏(黒坂真美)を糺弾するため、ネット民が無断で載せたものらしい。

昨日出会った少女・百花(米村莉子)が言っていた「返してよ!」という言葉から、不穏な気配を察した右京と亘は、独自に周辺を調べ始める。すると、問題の川では、近くの工場に勤める若い男性が、溺死する事故が起きていた。

さらに、再会した百花から話を聞くと、いまだ意識が戻らない弟は、“かわおとこ”という妖怪に連れ去られたのだと主張し…!?

テレ朝POST版

辻浦千夏(黒坂真美)の息子・悠太(晴瑠)が川でおぼれ、意識不明の重体となって見つかる事故が起きた。

インターネット上では千夏への非難が集中するが、特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は千夏たちの家族写真を目にして驚く。2人は、悠太の姉で小学4年生の百花(米村莉子)が若い男ともめているところに遭遇したばかりだったのだ。

トラブルの相手は離婚後、離れて暮らす姉弟の父・安田秀人(土居正明)で、百花は安田がこっそり悠太を連れ出したのではないかと疑い、食ってかかっていたのだった。

事情がありそうだと感じた右京たちが捜査に乗り出すと、安田は事故当時アリバイがあると判明するとともに、悠太がおぼれた川で最近、魚が大量死する事態が発生していることがわかる。

近所の住民たちは、かつて水質汚染を引き起こした大手電子部品メーカーの工場排水を疑っているようだった。また、その川では4カ月前にも男性が事故死していたことが発覚。

亡くなったのは、近くにあるガラス工場の社員で、特命係は彼の上司・高部行人(佐藤貴史)が川べりで手を合わせているところに出くわす。

そんななか、百花が弟を淵へと引きずりこんだのは、川に棲む妖怪の“川男”に違いないと言いだす。百花は数カ月前、背が高くて色の黒い川男を目撃したと主張するが――はたして川にいた川男とは何なのか!?

そして2つの事故とどう関わっているのか…!? 特命係が暴き出したその正体とは…!?

主な出演者とスタッフ

出演者

杉下右京(すぎしたうきょう)=水谷豊
冠城亘(かぶらぎわたる)=反町隆史

小出茉梨(こいでまり)=森口瑤子

伊丹憲一(いたみけんいち)=川原和久
芹沢慶二(せりざわけいじ)=山中崇史
角田六郎(かくたろくろう)=山西惇

青木年男(あおきとしお)=浅利陽介

出雲麗音(いずもれおん)=篠原ゆき子

辻浦百花=米村莉子

辻浦千夏=黒坂真美

辻浦悠太=晴瑠

安田秀人=土居正明

高部行人=佐藤貴史

笹沼敏夫=三波豊和

ほか

スタッフ

脚本=山本むつみ

監督=守下敏行

音楽=池頼広

エグゼクティブプロデューサー=桑田潔

チーフプロデューサー=佐藤涼一

プロデューサー=髙野渉、西平敦郎、土田真通
ほか

その後どうなった?(ネタバレ)

右京と亘は「笹沼硝子」の社長である笹沼敏夫に話を聴く。右京が「4か月前に亡くなった荻野の月命日は今日なんですか?」と聴くと「いや、15日です」と答える笹沼。

 

亘の「事件との噂もあるが」という問いには「住民と城西エレクトロニクスの間でトラブルがあったんで、勘違いした人がいるんでしょう」と話す。

 

さらに右京が「ガラスの製造に使う水を川に流している?」と踏み込むと、笹沼は「廃液はタンクに貯蔵しています。定期的に専門業者が回収し、有害物質を取り除いたところで水を再利用するんです。環境保全は企業の使命ですからね」と微笑む。

 

笹沼は「川男」については知らないようだ。そんな右京たちのやり取りを高部が遠くから見つめていた。

妖怪と妖精の話を語り出し止まらない右京さん

右京は「川男」が江戸時代後期の国語辞典「倭訓栞(わくんのしおり)」に出てくることを突き止める。妖怪の中でもマイナーな妖怪のようだ。

 

「妖怪図鑑」という児童用の本にイラスト付きで掲載されている「川男」が、百花が見た「川男」のようだ。

 

「妖怪などいない」と笑う亘や青木に対して、右京は「妖怪や妖精の類が人を水中に引き込むという話は世界中にたくさんありますよ」と反論し、『ゴティングリー妖精事件』の例を出す。

 

イギリス王国の小さな村で、エルシーとフランシスという2人の少女が妖精の写真を撮った。シャーロック・ホームズの作者であるアーサー・コナン・ドイルがその写真を本物と認めたことで、妖精の実在をめぐって大論争が起きた…。

 

青木は「それ、有名な詐欺事件でしょ。2人は婆さんになってから、写真は絵に描いた妖精をピンで留めて撮影したものだと告白した。幼稚なトリックに騙されるとは、笑止千万」と相手にしない。

妖怪「かわおとこ」の正体は釣り人なのか?

百花は「川男」の目撃者を発見して右京に連絡する。笹沼硝子の従業員も利用する食堂の女将である和久井倫世は、先月の15日に川男を見たという。

 

ただし、倫世は百花が去った後に「私が見たのはただの釣り人だと思う」と右京たちに打ち明ける。

 

百花に川男が現れた付近にあるという川の淵に連れていかれた右京たちは、大きな足跡を発見する。亘は右京に「これ、釣り用の靴跡ですね」と伝える。渓流釣りをやるという亘は、靴跡の特徴についてフェルトの靴底にピンを打って滑りづらくしたのだろう、と言う。

 

百花は次に青いフタを発見する。それは水質調査の検査キットに使う容器のフタだった。百花を探して川に来た千夏に怒られてしゅんとする百花に、右京は「川男は僕たちが見つけるから安心してください」と囁く。

 

黒くて背の高い川男。釣り用の靴跡。採水ボトルのキャップ。魚の異常死。水死した荻野。これらが1つにつながっているとしたら…

ガラス工場が抱える闇とは

高部が川の淵に来ると、黒い人影が動く。「荻野か?」と驚く高部。

 

黒い人影は防水ウェーダーを装着した亘だった。右京たちは食堂の倫世に「また魚が浮いてたよ」と話すお芝居をさせて、それを耳に入れた高部が淵に来たのだ。川男の正体は高部だった…。

 

高部が荻野の月命日でもないのに川にいたのは、荻野の供養ではなく、悠太が助かるようにと祈っていたからだった。

 

高部は魚の異常死のことで、毎月15日に同じ地点に水質検査のために水を汲みに来ていた。悠太はそれを川男だと思って後を追い、溺れてしまったのだ。

 

笹沼硝子に場所を移して高部に話を聴く右京と亘。土壌汚染の発生源は笹沼硝子だった。

 

半年前、笹沼硝子では貯水タンクの破損事故があった。汚染源はウチではないかと訴える荻野に対して笹沼が「町の連中は城西エレクトロニクスを疑ってる。好都合じゃないか」と言い、高部も同調してしまった。

 

荻野は1人で淵とその上流、下流の3箇所の水質を調べ始めた。荻野が亡くなった後は、後悔の気持ちを持つ高部が調査を続けた。

 

高部は荻野の時と悠太の時の2度、悲劇を止めることができる機会で見て見ぬふりをしてしまった…「何もしなかったあなたに罪がないとは言えませんよ」と断じる右京。

 

亘が「せめてピンスパイクを履いていれば、荻野の転倒は防げたはず」と悔やむと、高部は荻野が靴にピンを打っていたはずだと言う。

荻野の死の真相は…

川の上流には城西エレクトロニクスの防犯カメラがあり、荻野が亡くなった日に笹沼が車を運転する姿が映っていた。

 

笹沼は荻野が排水している川の上流地点に行き、荻野にやめさせようとしたが、掴み合いになり、荻野が転倒して頭を打った際に顔を水につけて溺死させた。

 

笹沼硝子から出た有害物質テトロエデンが、川の下流からのみ発見された。とくに荻野が溺死したとされる淵のあたりで顕著だった。しかし解剖所見では荻野の肺からテトロエデンは出てこなかった。

 

笹沼が上流で荻野を溺死させ、水難事故に見せかけるために深い淵まで運んだのだ。

 

さらに、犯行があった日、上流の川辺で言い争う声が聴こえていたことも判明した。伊丹刑事たちに連れていかれる笹沼。

 

笹沼の車から荻野の血痕が発見され、タンクの破損事故についても社員から証言がとれた。笹沼は土壌汚染の責任も厳しく問われることになるだろう。

言えなかった事実を話す百花

高部は意識不明の悠太が入院する病院に見舞いに行き、千夏に謝罪した。

 

病院の屋上。悠太が事故にあったのは自分が目を離したせいだと後悔する千夏に、右京は「荻野さんの事件が早く解決すれば悠太くんの事故もなかった」と、警察の人間として謝罪を口にする。亘が「真相を解明できたのは、百花ちゃんが川男の話をしてくれたから」と言い添える。

 

千夏が「ダメな母親ですね、私は百花の話をちゃんと聞いてれば、もっと早く事情がわかったかもしれないのに」とさらに後悔すると、百花が下を向いて「ごめんなさい」とつぶやく。

 

百花は悠太が事故に遭った日、悠太の面倒を見るのが嫌になって「宿題があるから川には行かない」と言って、家でゲームして遊んでしまったのだ。

 

千夏は「嘘ついてたことずっと言えなくてごめんなさい」と涙を流す百花を抱きしめて「百花のせいじゃないよ。悠太が元気になるの、ママと一緒に待ってようね」と元気づけた。

 

その時、病室のベッドでは昏睡状態の悠太の指が動いた。

コティングリー妖精事件の続き

「こてまり」で静かに事件を振り返る特命係の2人。

 

弟が溺れたこととお母さんが責められているのは自分のせいだと百花が苦しんでいた点に思いを馳せ、右京は「お母さんを守りたかったのだと思いますよ。悪いのは川男。お母さんは悪くないと」と百花の心情を慮った。

 

右京は「コティングリー妖精事件には続きがある」と話す。

 

エルシーたちは「妖精を見たのは本当のこと。大人たちが誰も見てくれなかったから写真を細工して見せたのだ」とも話したのだ。

 

「ぼくたちの目には見えなくとも、それがこの世に存在しないと断定することなど、誰にもできないんですよ」

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感想など

自分がついたひとつの嘘が取り返しのつかない事態を引き起こしてしまった、と心を閉ざしかけた少女を救ったのは、子供の視点に立って向き合う右京さんの嘘いつわりのない姿勢でした。

自分がついてしまった嘘に苦しむ9歳の少女

9歳の辻浦百花は、父親と母親の離婚に心を痛めつつ、シングルマザーとして忙しく働く母親の代わりに、弟の面倒を見ていました。

 

しかし、ある日、弟の面倒を見るのがイヤになってしまいます。百花は「宿題があるから」と嘘をつきました。母親は弟を連れて川へ遊びに行き、百花は1人になった部屋でゲームをします。

 

母親がちょっと目を離した時間に、弟は川の淵の深いところでおぼれてしまいました。

弟が溺れたのも、それによって母親が周囲から責められるのも、嘘をついてしまった自分のせいだ…。

 

少女は、すべてを妖怪のしわざにすることで、耐えようとしました。

 

でも、心のモヤモヤは消えてくれません。

子供の心に付き合える大人としての右京さん

子供に「妖怪を見た」と言われて、大人はどう反応したらよいのでしょうか。

 

亘のように「妖怪なんていない」と一笑に付すか、食堂の女将さんのように「私も見た」と嘘をつくか。

 

その場でバカにしたように見下されたら子供は傷つきますし、あとで大人が自分に付き合って嘘をついていたと知ったら、その傷はもっと広がるかもしれません。

 

右京さんは「それはどんな妖怪だったのか」と、子供が見たものをイラストで具体化するように促し、その正体は何なのかを真摯に突き止めようとします。

 

大人は子供だった経験があるのに対し、子供は大人だった経験はありません。

 

そのぶん、大人は子供の気持ちに寄り添えるはずです。

 

右京さんは、子供がぶつかった問題に、大人として、子供と同じ目線に立って解決する道を選択しました。

 

自分の話を受け入れてくれる大人に心を開き、やがて自信が抱えていた大きな後悔を、大切な人に打ち明けることができるようになります。

子供は善い大人と悪い大人を見て成長する

自分を信じてくれた大人である右京さんが、殺人事件の真相解明が遅れたことを警察官として真摯に母親に詫びた姿を見て、百花も母親に「ごめんなさい」を言う決心をしたのでしょうか。

 

自分の嘘が取り返しのつかない事態を呼んでしまったと思い込んでいる少女にとって、自分の「罪」を告白することは大きな覚悟が必要であり、告白によってさらに相手を傷つけてしまうことへの危惧も感じて、どうしても言えなくなってしまうもの。

 

子供がその大きな壁を乗り越えた時に、親が子供の気持ちに寄り添えるなら、その親子は絆を深めて、お互いの信頼を深めることができます。

 

大切なのは、過ちを繰り返さないこと。

 

笹沼硝子の高部は、荻野の件について見ていないふりをしてしまった「罪」を心に抱えていながらも、4か月後に起きた男の子の事故についても知らないふりをしてしまいました。

 

殺人犯である笹沼が糾弾されるのは当然として、法的に責任を問われないであろう高部の後悔を浮き彫りにすることで、今回は「こういう大人にならないために、子供はどうしたらよいか、子供と向き合う大人はどうしたらよいか」というメッセージを視聴者に投げかける作品となりました。

子供に見えるものは大人にも「見えていた」はず

コティングリー妖精事件では、2人の少女は写真のねつ造を告白し、しかし「妖精を見たのは本当」とも話しました。

 

子供にしか見えていないことが、あるのかどうか。

 

サンタクロースを信じるかどうか、ということにもつながっているかもしれません。

 

サンタクロースの存在を子供に教えるのは大人です。サンタクロースの存在を信じるのは子供です。やがて、子供はサンタクロースが親であることを知り、大人になったら親としてサンタクロースの存在を子供に教えます。


サンタクロースも妖精も妖怪も、教えてきたのは大人なのに、子供が「見た」と言って大人に否定されるのは、なんだかとても悲しいことです。

 

子供にしか見えないこともあるかもしれません。でも、大人は子供だった経験があります。

 

大人にしか見えないことは子供には見えませんが、子供にしか見えないことは、子供だったことがある大人には、見えていたことがあるはず。

 

だからやっぱり、寄り添ってあげるのは子供ではなく、大人の側がするべきことです。

そういう、つい忘れがちな視点の持ち方をブレずに見せ続けてくれる右京さんという存在こそ、現代における妖精なのかもしれません。

 

亘が「どちらかといえば(妖怪ハンターというより)妖怪に近いのは右京さん」と言ったのは、決して間違いじゃない?!