
『平日は保育士、週末はアイドル。両方やりたくて、好きでやり続けていることだから、オン、オフのスイッチを切り替えて、どちらも全力で楽しんでいます!!』
『ワガマき』の元気印。プラチナブロンドのショートカットが印象的な緑色担当・すずは先生は「二刀流」のどちらにも、確信を持ってとりくんでいる。
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『アイドルの理由』は、筆者(せしる)がライブハウスで出会った『本気のアイドル』『本物のアイドル』『気になって仕方がないアイドル』について、アイドルさん本人へのインタビューを中心に紹介し、その「こころ」に迫る企画です。
第3回は『ワガマき』の「すずは」さんの登場です。
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友達に誘われて出かけた地下アイドルのライブで『推し』に出会った!!
沖縄生まれの沖縄育ち。
子供の頃から歌ったり踊ったりすることが大好きだった。
ミニモニ、AKB48、乃木坂46など、メジャーアイドルを見て育つ。
『沖縄にいると、画面の向こうにいるアイドルの華やかな世界が、すごく遠くみえるんですよ。実際のライブの様子などはイメージがつきませんでした』
少女時代が終わり、保育士の職に就くために上京する。
友達の誘いで、女子地下アイドルのライブに出かけてみた。場所は渋谷の『O-WEST』だった。
その対バン(アイドルが次々に登場して、それぞれ20~30分くらいずつパフォーマンスを披露するイベント)のライブで「推しメン」に出会った。数年推し続けたのち、グループは解散してしまったが、今でもその推しは大好き。
やがて全国でコロナ禍が蔓延する。
保育園は、たとえば病院関係者だったり、公共交通機関で働いていたりといった、仕事を休めない保護者のために、限定で開園されていた。
それでも、保育士としての業務は減る。推しのライブは休演が続く。
自分で歌ったり踊ったりして過ごすうちに、アイドル活動をしてみたいという気持ちが募った。
でも、アイドルって、どうやってなるのだろう?
当時、流行が始まっていたTikTokで動画を頻繁に投稿してみた。「生徒会長あるある」系の投稿が1つ、2つとバズり、フォロワーが増えた。
そんな時、縁があって『ワガマき』の運営さんと出会う。面談を経て、デビューが決まった。
2023年11月。『ワガマき』の緑色担当「すずは」として、舞台に立つ。
ライブ中の自分のパフォーマンスについては記憶がない。ただ、保育園の同僚の先生たちが、緑色のベンライトで応援してくれているのを見て、心強く思ったことは覚えている。
こうして、すずは先生の保育士とアイドルを兼任する生活が始まった。

世界観がなくロックからキラキラまでいろんな曲があるのが『ワガマき』の強み
明るく楽しいイメージから、私(=筆者)は『ワガマき』を「今いちばん子供に安心して見せられるアイドルグループ」というキャッチフレーズで紹介させていただいている。
すずは先生が持つ『ワガマき』のイメージとはどんなものだろうかと質問してみると、先生は「うーん」と考え込んでしまった。
私が「例えば、キラキラ系とか、V系とか……」と、分類の例を出してみると、すずは先生は「そういう点では」と語り始めた。
『世界観がないのが「ワガマき」の特長かもしれない。
だからこそ、ロックからポップなカワイイ系の歌まで、幅広い楽曲に挑戦できるんですよね。
もうひとつの活動の「ワガママきいて??」はロックに特化しています。
2026年4月時点で「ワガマき」のオリジナル曲は19曲あるんですけど、出演する対バンの雰囲気によって披露する楽曲をうまく選択する強味があります』
すずは先生は『フロアで聴く人達に歌詞のメッセージがしっかり伝わっているといいな』と思いながら、1曲ずつ丁寧に歌っている。
『わがま☆マジカル』はかわいく高めに。
『again.』は低めにかっこよく。
『ちゅういんらぶ』は 大人な感じで、セクシーに。
曲ごとに表情を変えることも意識している。
『デコポン☆センセーション』という曲は「トンチキ曲」と位置づけられていて、ある程度ふざけた表情を見せながら歌うのも楽しい。

『MAKE MY DAY』を歌う時は過去の自分を重ねて前向きに変化する姿を表現
私はよく、夜中に散歩しながら『MAKE MY DAY』という曲を聴いている。
『逃げ出しても楽にはなれない』という歌詞で始まるこの曲は、中盤から終盤に向けて、暗闇を抜け出して走り出そうと、前向きなメッセージへ変わっていく。
『明日も晴れるよに 今日も泣かないでいよう』とメンバーが声を揃えて歌う姿は、自分も「メソメソしていても仕方がない、最高の一日にしてやるぞ!」と、今を生きる自分に活力を与えてくれる。
『歌割りで、自分の歌詞のところは、自分自身に当てはめながら歌い方を考えていきます。
「MAKE MY DAY」は思い入れがありますね。
暗闇で、途方に暮れて、前も後ろも空っぽで。
うまくいかなかったり、落ち込んだりする時は誰にでもあって、私にもあった。
アイドルになってからも、迷って葛藤して。ライブが終わってから帰り道に落ち込んでいることもあります。
そういう時は、暗闇にいた時の自分を思い出して、聴いてくれる人の脳裏にその情景が思い浮かぶような「どん底」を突き詰めてみる。
いつもフロアを見てニコニコしてるわけじゃないんですよ。下を向いたり、実際に落ち込んでいる気持ちになってみたり。
私を見て、歌詞を聴いて、何となくでもいいから伝わったらいいなって。「MAKE MY DAY」では、落ち込み加減から前向きに変化していく姿に注目してみてください』

0〜5歳児と接する保育士として大切にしている方針は「主体性」
ライブでは無邪気な笑顔が印象的なすずは先生が、歌詞の言葉を大切にしながら心情の変化を表現していく過程には、保育士としてのもうひとつの顔が役に立っている。
2歳児や3歳児は、言葉の意味がわかるかわからないかのところから、少しずつ語彙を増やし、先生やおともだちとコミュニケーションをとっていく。
保育園の先生は、子供たちからしたら、親などの家族以外に初めて関わる大人である。
『その子の人間形成が保育園の時に決まるというくらい、大事な時期です。人間性の根っこの部分って、私たちが関わる環境によって変わってくるから、子供たちのこころを大切に見ていく必要があります』
すずは先生流の保育の方針、は「主体性」。その子自身が見つけたやりたいことを、先生として助けてあげられたらいいなと思っている。
『ずっと子供たちに言っているのは「嫌なことは嫌って言ってね」と「助けてほしい時は助けてって言ってね」です。このふたつは一貫していますね。
自分から意思表示をして、それを先生に言ってほしい。何かあったら、助けてくれる大人がいるんだよ、っていうことを理解してほしい』
「主体性」とは、自分の意志や判断に基づいて、自らの責任で行動する態度や性質のこと。
そういう意味では、保育士とアイドルは、似たような職種と言えるかもしれない。
アイドル……とくにライブアイドルは、限られた時間のライブで歌って踊り、お客さんのこころを揺り動かす存在である。
たとえば、一度『ワガマき』を見た人が、もう一度『ワガマき』を見たいなと思い、ライブにでかける。『ワガマき』を見れば楽しい時間を過ごせる。見たあとに心地よい気分になれる。
そんなふうに、『ワガマき』に出会った人たちが主体性を持って自分たちのライブに足を運んだら最高じゃないか。

すずは先生の「知ってほしい」強い想いが『アイドルの理由』スタートのきっかけ
この連載『アイドルの理由』は、じつは、すずは先生の想いと私の想いが一致したことがきっかけとなって始まった企画だったりする。
すずは先生は『ワガマき』のことを、もっともっとたくさんの人に知ってほしい。
XなどのSNSでははライブの告知や終演後の感謝、自撮り画像などが中心になる。
配信アプリを使っての生配信では、視聴者とのやりとりを含めてその場の雰囲気をくみとる必要があるため、思いっきり真面目に熱く語るというのも憚られる面がある。
フライヤー配りにしても、初対面の人に『ワガマき』や、それ以前にアイドルのライブに行く楽しさを語るには時間の制約がある。
生ライブを見てくれた人たちとチェキの時間でもしゃべろうとしても、伝えたいことのほんのわずかでタイマーが鳴ってしまう。
とにかく『ワガマき』と自分のことを知ってほしい。しかし、その場所がなかなか見つからない。
対して、私は舞台で輝いているアイドルさんたちが、なぜアイドルという道を選んだのか、なぜ今も続けているのか、という「こころ」の部分を知りたかった。
ライブでは数曲を披露して、メンバーが軽く自己紹介したら、あっという間に出演時間が終わってしまう。
チェキに並んでみると、アイドル側のすずは先生がもどかしい気持ちになるのと同じで、こちら側も、限られた時間の中で何かを話そうと思っても、すぐに時間が来てしまう。
アイドルの「知ってほしい」と私の「知りたい」を一気に実現できるのが、この企画。
私が知るだけでなく、たくさんの人と共有できたらいいね、という願いが「根っこ」にある。

アイドル活動の最後に最高の景色を見るために「今」がある
自分たちのことを知ってもらうためにはどうしたらいいか、悩みが尽きないぶん、すずは先生は「今」を大切にして、すべてのライブに最大限のこころを込めて臨んでいる。
『正直、目標はあまり持っていないんです。
アイドルとしての活動には、いつか終わりがくる。ずっとは続かないと思う。
じゃあ、いちばん最後に見る景色は、どんなものなんだろう。
自分がこつこつ繋いできた集大成として、ここまでやりきったなって、最高の「ワガマき」を作れたなって思えるように、今をしっかりやってます。
遠征や凱旋ライブ、単独公演、対バン、すべてをしっかりやって、それが通過点となって積み重なって、最後がくる。その時に後悔しないようにね』
そう話してはにかむすずは先生に、インタビュー中に何度か質問して『うーん』と困られてしまった『ワガマきとは?』を、最後にもう一度ぶつけてみた。
『「ワガマき」とは、私たちとファンのみんな、そしてこれから出会う人の居場所!』
そして付け足された最後のひと言。
『あ、伝えたいこと、いろいろ出てきた!』
残念ながら、時間制限です。
『わー、もどかしーーーー!』

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🟩【すずは】プロフィール
X(旧Twitter)アカウント
すずは🌱ワガマき/ワガママきいて?? 10/8📍大塚Deepa ワガマき単独公演だぞー‼️ (@wgmm_suzuha) / X
アイドルグループ 『ワガマき』の緑色担当。
9/6生まれ O型 沖縄生まれ。
⭕️ライブ情報⭕️
2026年10月8日(木)大塚Deepa
ワガマき連続単独公演 EPISODE3〜ワガマきの覚醒〜
🟩ワガマき公式X アカウント
ワガマき/ワガママきいて??公式 (@wgmmkiite) / X
(本記事掲載の画像等掲載について、本人および運営様より許可を頂いています)